NEC(遠藤信博社長)は、ソフトウェアを使ってネットワークを制御するSDN(Software Defined Networking)方式を活用したソリューション展開を、10月に開始する。2015年には1兆3000億円の規模まで拡大するとみるグローバルSDN市場で、シェア20%の獲得を狙う。

SDN戦略本部の野口誠本部長

 4月1日付で、ビジネスイノベーション統括ユニット内に40人体制のSDN戦略本部を立ち上げた。この部隊を中心に、企業/官公庁・通信事業者・データセンター(DC)事業者向けのソリューションを体系化し、「NEC SDN Solutions」として国内外で展開する。

 SDNは、ネットワーク制御とデータ転送処理を分離。汎用サーバー上のソフトウェアでデータ転送処理だけを行う機器を動的に制御することによって、ユーザー企業を取り巻く環境変化に柔軟に対応するネットワークを実現する。

 活用する場面として、例えばウェブ販売キャンペーンでアクセスが急増する際に、ネットワークの最適な制御によって円滑なアクセスを実現することや、災害時に安否確認が集中する場合、サービス配分を動的に変更することで、メール・音声通話を優先することなどが挙げられる。

 10月に「NEC SDN Solutions」の第一弾として発売するのは、拠点・DC接続最適化ソリューション、オフィスLAN最適化ソリューション、アクセス認証ソリューション、IaaS運用自動化ソリューション、DCネットワーク統合ソリューション。社会ソリューション事業での注力商材として展開する。

 SDN戦略本部の野口誠本部長は、「SDNをSI(システム構築)型ビジネスとして展開する。SDN対応機器の販売を伸ばすというよりも、SIを収益の柱とするソリューション事業の拡大につなげたい」としている。(ゼンフ ミシャ)