エス・アンド・アイ(藤本司郎社長)は、2011年から提供しているクリニック向け電子カルテサービス「Karte Cloudサービス」の基盤を、11月1日に独自開発したカルテソフトウェアに切り替える。

 00年に経済産業省の公募事業「ドルフィン・プロジェクト」で開発されたオープンソースの電子カルテをベースに、ソフトウェア・アーキテクチャを改善。新たなアーキテクチャとして、JavaFXを採用した。これによって、従来のWindows/MacなどのPCプラットフォームに加え、iOS/Androidなどのスマートデバイス向けプラットフォームに対応し、医師が利用するデバイスでアプリケーションをすばやく提供できるようになった。スマートデバイスの専用ビューアは11月下旬に、スマートデバイスで読み書きのできるカルテアプリケーションは14年1月に配布する予定。

 クラウドで蓄積される医療データの連携やビジネスインテリジェンスなどの分析ニーズに備えて、基本データベースエンジンにはIBM DB2Express-Cを採用している。

 さらに、この数年でカルテデータを参照するPC用ディスプレイが大型で高解像度になっている現状に合わせて、レイアウトを改善。また、ウィンドウが複数開くことを極力抑えて、ドラッグ&ドロップの省略も実現するなど、操作性を向上した。今後も、医師がより効率的にカルテへのマッピングができるように、JavaFXのアドバンテージを生かして改善を継続する。

 このほか、日医標準レセプトソフトの「ORCA」との連携を強化し、「ORCA」のバージョンアップによる仕様の差分発生を極小化する。

 現在、「Karte Cloud」を利用しているクリニックは、新しいクライアントアプリケーションに入れ替えて起動するだけで、新サービスをすぐに利用することができる。料金(月額3万6000円から)に変更はない。