ストレージベンダーのティントリジャパン(河野通明社長)は、10月30日、仮想化/クラウド環境向けストレージ「Tintri VMstore T600 シリーズ」と、複数のティントリ製「VMstoreストレージ」を集中管理するプラットフォーム「Tintri Global Center」を発表した。「Tintri VMstore T600 シリーズ」は同日に出荷を開始し、「Tintri Global Center」は年内に提供を開始する予定。

「Tintri VMstore T600 シリーズ」

 「Tintri VMstore T600 シリーズ」は、「Tintri VMstore T650」と「Tintri VMstore T620」の2機種。「T650」は1システムあたり最大2000VMをサポートし、大規模データベース(DB)やミッションクリティカルな基幹システム、1000人以上の仮想デスクトップ(VDI)やクラウド環境など、幅広く活用できるハイエンドモデル。「T620」は、500ユーザー以下のVDIや、中規模のサーバ統合に最適な、1システムで最大500VMをサポートするスタンダードモデル。

 「Tintri VMstore T600 シリーズ」は、新OS「Tintri OS 2.1」を搭載し、スナップショットやレプリケーション機能の強化だけでなく、SNMPv3やLACPのサポートによる運用・管理機能の強化、ファイルシステムの改善によるパフォーマンス向上を実現している。また、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)ベースのシステムアップグレード機能を搭載し、簡単な操作でバージョンアップが完了する。仮想化環境でのストレージの展開・設定・管理に要する管理の時間を削減する。

 「Tintri Global Center」は、複数のVMstoreストレージを一つの仮想アプライアンスとして集約するストレージ管理プラットフォーム。VMstoreストレージとVM全体の稼働状況を可視化・管理でき、最大で32のVMstoreストレージに対して、監視・レポート表示するためのコントロールパネルを提供する。

 発表会で、河野通明社長は、「当社はベンチャー企業だが、グローバルで累計の出荷台数が650台に達し、日本市場でも順調に顧客を増やしている。また、日本ではリピートオーダーをいただく機会が増え、1社当たり7~8台導入するお客様も出てきた」とビジネスの状況を説明。2014年の事業戦略について、「市場とお客様に多様な選択肢を提示するとともに、アライアンスの強化や新機能の追加・拡張などに力を入れる」と述べた。

ティントリジャパンの河野通明社長

 さらに、ティントリジャパンは、2013年から取り組んでいる国内販売とサポート体制の強化の一環として、従来の東芝ITサービス、ノックス、丸紅情報システムズ、ユニアデックスに加え、新たにネットワンパートナーズ、富士通エフサスとの協業を開始した。

 ネットワンパートナーズの田中拓也執行役員は、「当社は仮想化市場に向けたプラットフォームビジネスに力を入れ、シスコシステムズの『Cisco UCS』を中心に販売しているが、製品のラインアップ不足に悩んでいた。ティントリのストレージとシスコシステムズのプラットフォームを組み合わせて販売していきたい」と今後の展開を説明した。

ネットワンパートナーズの田中拓也執行役員

 富士通エフサスサービスビジネス本部の武野正浩サービス企画統括部長兼マルチベンダービジネス支援センター長は、「年間で約1000件の仮想化の商談にティントリのストレージを組み込むことが目標。販売と同時に運用サービスにつなげて、トータルサービスとして提供したい。将来は、当社が得意とする保守サービスも展開しようと考えている」とした。

富士通エフサスサービスビジネス本部の武野正浩サービス企画統括部長兼マルチベンダービジネス支援センター長