ソフトバンク・テクノロジー(阿多親市社長CEO)は、7月8日に開催した取締役会で、ミラクル・リナックス(児玉崇社長)の株式を取得し、子会社化することを決議した。

 ミラクル・リナックスは、社名の由来になった国産Linux OS「MIRACLE LINUX」の開発ベンダーとして2000年に創業して以来、一貫してオープンソースソフトウェアに軸足を置いた事業を展開してきた。現在までに、Zabbixをベースにしたシステムの統合監視ソリューション「MIRACLE ZBX」、コンテンツ表示に特化したデジタルサイネージソリューション「MIRACLE VISUAL STATION」、各種デバイスに対応した組み込みLinuxソリューションなど、コアテクノロジーを活用したサービスラインアップを着実に拡充し、日本有数のオープンソースソフトウェアベンダーとしての地位を築いている。

 一方、ソフトバンク・テクノロジーは、これまでJavaやPerl、Rubyといったプログラム開発言語の活用やLinux OSから派生したAndroid OSに関連するアプリケーションの開発、統計解析向けのR言語やデータ分散処理のHadoopを活用した自社サービスの開発など、オープンソースソフトウェアを活用したITソリューションを積極的に推進してきた。

 ミラクル・リナックスの強みであるオープンソースソフトウェアに関する高い技術力は、ソフトバンク・テクノロジーはもとより、グループ各社の事業との親和性が期待できる。とくに、今後需要拡大が見込まれるIoT(Internet of Things)などの分野では、子会社であるサイバートラストが有する認証ソリューションとの組み合わせによって、先進的で付加価値の高いサービスが提供できる。

 今後、ミラクル・リナックスとソフトバンク・テクノロジーグループ各社が有するオープンソースソフトウェアの知見、技術やノウハウを融合し、経営資源の共有、活用を積極的に推進することで、グループ全体の企業価値向上を図ることができると判断し、株式取得(子会社化)を決議した。株式取得実行日は7月31日の予定。