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インテル、最新CPU「インテル Xeonプロセッサ E5-2600/1600 v3」を発表

2014/09/11 18:50

 インテル(江田麻季子社長)は、9月9日、さまざまなワークロードの要件と急速に変化するデータセンター(DC)のニーズに応える「インテル Xeonプロセッサ E5-2600/1600 v3」製品ファミリーを発表した。

 新たな製品ファミリーは、前世代製品の最大3倍の性能を実現。世界最高水準の消費電力効率と、セキュリティ面での強化など、多くの機能を強化した。また、今後急速に高まっていくソフトウェア・デファインド・インフラストラクチャー(SDI)の要望に応え、その基盤に最適な総所有コスト(TCO)を維持しながら最高の性能と柔軟性を提供できるように、新しいプロセッサの属性管理機能を強化している。

 サーバー、ワークステーション、ストレージ、ネットワークのインフラ向けに最適で、データ分析、ハイパフォーマンス・コンピューティング、通信事業、クラウドサービスに加え、IoT(Internet of Things)向けのバックエンド処理など、さまざまなワークロードに応じて性能向上を実現する。

 すぐれたシステムの可視性を提供する新機能を搭載。新しいキャッシュ・モニタリング機能は、オーケストレーション・ツール向けにワークロードをインテリジェントに配置・調整するためのデータを提供し、タスク完了までにかかる時間を短縮する。また、CPU やメモリ、I/O の利用状況を収集するためのセンサと指標を提供。新たにきょう体内のエアフローや排気温度を監視することで、DCでの可視性と運用性を大幅に強化した。

 ソケットあたり最大18コア、最大45メガバイト(MB)の LLC(last-level cache)を備え、前世代製品と比較して最大50%のコア数とキャッシュ容量を実現。さらに、インテルアドバンスト・ベクトル・エクステンション(インテルAVX2)により、高い整数演算能力が求められるワークロード向けに、整数ベクトル命令の帯域を1クロック・サイクルあたり倍の256ビットに強化することで、最大1.9倍の性能向上を実現した。

 仮想化の集約率も向上。前世代製品と比較して、サーバー1台あたりの仮想マシンの収容数を最大70%に増加し、DCの運用コストを削減する。また、次世代DDR4メモリに対応することで、メモリ帯域を必要とするワークロードでは、前世代製品の1.4倍に性能を向上。「インテルAdvanced Encryption Standard New Instructions(インテルAES-NI)」も強化し、アプリケーションのレスポンスタイムに影響することなく、データの暗号化/復号化を最大2倍高速化する。

 世界中のシステム・メーカーが、9月9日に「インテル Xeonプロセッサ E5-2600 v3」製品ファミリーをベースとした数百のプラットフォームを発表する予定。これらのシステム・メーカーには、Bull、Cray、Cisco、Dell、富士通、日立製作所、HP、Huawei、IBM、Inspur、Lenovo、NEC、Oracle、Quanta、Radisys、SGI、Sugon、Supermicroなど、サーバー、ストレージ、ネットワークの機器を製造するメーカーが含まれる。
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インテル=http://www.intel.co.jp/