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KVH 通信機器のソフトウェア化 プライベートクラウドのコスト削減
2014/09/11 18:50
週刊BCN 2014年09月08日vol.1545掲載
執行役員
専用の物理サーバー上でネットワーク機器のソフトアプライアンスを動作させるのではなく、今回は仮想サーバー上で動作させる──。この点が、KVHの技術提携先であるミドクラジャパンの特徴になっている。特定の物理サーバーを専有するのではなく、あくまでも仮想サーバーで動作するので、負荷分散が容易なことが利点だ。濱田執行役員は、「30台なら30台の物理サーバーのリソースを、仮想化することによってバランスよく使うことができる」と、トータルでみて物理サーバーの削減につながると説明する。
「数十台クラスの物理サーバーに物理のネットワーク機器を加えれば、一つのサーバーラックに収まるかどうかの微妙なラインにある」と濱田執行役員はいう。DCの利用料の観点でみると、1ラック分のスペースを借りるのと2ラック分を借りるのとでは、コストは単純計算で倍違う。ネットワーク器材を仮想サーバーの中に入れてしまうことで、1ラックのスペースに収めやすくなる。
また、KVHは、ミドクラジャパンとの連携をきっかけとして、クラウド管理ソフトをオープンソースソフトのOpenStackに変更。ネットワーク機器のソフトアプライアンス化とともにユーザーや販売パートナーであるSIerやソフト開発会社(ISV)の使い勝手をよくして、コスト負担を軽減した。こうした取り組みによって、プライベートクラウド事業を含めたITマネジメントサービス事業セグメントの今期(2014年12月期)売上高は前年度比35%増を見込む。(安藤章司)
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