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エプソンのビジネスプロジェクター新製品、超短焦点モデルと簡単・充実モデル

2014/11/12 18:54

 セイコーエプソン(碓井稔社長)は、ビジネスプロジェクターの新製品として、投写面から短い距離で大画面を実現する超短焦点モデル「EB-536WT」「EB-535W」「EB-530」を、12月11日に発売する。また、学校の授業や一般オフィスで幅広く活躍する簡単・充実モデル「EB-965H」「EB-950WH」「EB-940H」を、2015年2月下旬に発売する。あわせて、「EB-950WH」に書画カメラをセットにした「EB-950WHV」を発売する。

左から「EB-536WT」「EB-535W」「EB-530」

 超短焦点プロジェクターは、投写距離が短く、スクリーンなど、投写面のすぐそばに設置できるので、学校の教室やオフィスの小会議室など、投写距離の確保が難しいスペースで活用できるプロジェクター。新製品の「EB-536WT」「EB-535W」は、PCの主流であるWXGAにリアル対応したモデル。「EB-536WT」は、投写画面上に電子ペンで書き込みができる「電子黒板機能」を搭載する。

 従来モデル同様、「超短焦点レンズ」を搭載することで、一般のプロジェクターの約半分の距離で投写することができる。「EB-536WT」「EB-535W」は約83cm、「EB-530」は約89cmの距離から80型の大画面への投写に対応。映像表現力を決定する液晶技術には3LCD方式を採用し、他の主要方式に比べて、最大3倍の明るさを実現した。高い色再現性と階調表現で、コンテンツのクオリティを生かした自然な映像を投写する。

 明るさは、従来モデルの3000lmからさらに向上し、「EB-536WT」「EB-535W」は3400lm(ルーメン)、「EB-530」は3200lmを実現。コントラスト比も従来の3000:1から1万6000:1へと大きく向上し、明るい照明の下でも映像をさらにくっきり鮮やかに投写できる。

 動画や音声の再生で教室の隅々まで音が届く「16Wスピーカー」を内蔵する。また、多くの外部機器と接続できるHDMI端子、2系統のオーディオ入力端子、マイク入力端子を搭載するなど、基本性能が充実。iOSやAndroidのスマートフォンやタブレット端末から、写真・ドキュメント・WEBサイトなどをワイヤレスで投写するアプリケーション「Epson iProjection」に対応する。

 「EB-536WT」には、学校での普及が進んでいる電子黒板機能を搭載。設置後に電源を入れるだけで、PCがなくても書画カメラやブルーレイディスク(BD)の映像の投写面上に文字や図形を直接書き込むことができ、授業での活用度を向上した。2本のペンで、二人同時に書き込みができる。

 オートキャリブレーション機能の搭載で、位置合わせ作業が不要になり、セットアップもスピーディにできる。さらに、PCを接続してペンツールソフトを使うと、印刷・保存・図形の挿入など、多彩な操作ができる。

 「EB-965H」「EB-950WH」「EB-940H」は、「明るさ」と「使いやすさ」を両立した簡単・充実モデル。明るさや16Wスピーカー内蔵、補正機能などの基本性能は従来モデルを踏襲し、スマートフォンやタブレット端末との連携が簡単にできる機能を強化した。

左から「EB-965H」「EB-950WH」「EB-940H」

 iOSやAndroidのスマートフォンやタブレット端末から、写真・ドキュメント・ウェブサイトなどをワイヤレスで投写するアプリケーション「Epson iProjection」に新機能を搭載。投写画面のメニューに表示するQRコードをスマートフォンやタブレット端末のカメラで読み取るだけで、簡単に無線接続して投写ができるようになった。ただし、iOSの場合は事前の設定が必要。

 MHLに対応したスマートフォンやタブレット端末との接続にも新たに対応。2系統搭載のHDMI端子のうち1本は、MHL対応のスマートフォンやタブレット端末をMHLケーブル1本で接続し、画面を投写することができる。また、従来モデル同様、PC用ソフトの「EasyMP Multi PC Projection」によって、スマートフォンやタブレット端末、PCを最大50台まで同時に接続でき、そのなかから投写する画面を1台のコンピュータの操作によって切り替える「モデレーター機能」を搭載する。最大4画面まで分割して投写できる。

 明るさ3000lm以上、コントラスト比1万:1に加えて、16Wの内蔵スピーカーやマイク入力端子を備えることで、学校での授業や一般オフィスのプレゼンテーション、セミナーなど、音声を使用するシーンでも出席者の理解を促進する。さらに、プロジェクター本体の傾きや設置位置による映像の台形歪みを解消し、スクエアに調整するエプソンの各種補正機能「ピタッと補正」を備える。「EB-950WH」にUSBケーブルでつなげるだけで電源コードが不要で接続できる書画カメラ「ELPDC06」をセットにしたモデル「EB-950WHV」を用意する。

「EB-950WHV」

 税別価格はすべてオープンで、予想市場価格は、超短焦点モデルの「EB-536WT」が20万円台後半、「EB-535W」が15万円台後半、「EB-530」が14万円台後半。簡単・充実モデルの「EB-965H」が15万円台後半、「EB-950WH」が14万円台後半、「EB-940H」が13万円台後半、「EB-950WHV」が18万円台後半。
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外部リンク

エプソン販売=http://www.epson.jp/company/esj/

セイコーエプソン=http://www.epson.jp/