ITホールディングスグループのTIS(桑野徹会長兼社長)は、デジタルクーポンとクレジットカードの利用情報を連携させるクラウド型の「CLO(Card Linked Offer)」サービスの販売を本格化させる。3月2日から同サービスブランド名を「Goodeal!(グッディール)」とし、主に流通・サービス業界向けに営業を強化する。今年夏までをめどにスマートフォン向けの専用アプリを開発し、秋には「Goodeal!」サービスの中核であるクレジットカードと連携したCLOサービスを始める。

 CLOは、クレジットカードの利用者向けにデジタルクーポンを配布する仕組みで、クレジットカードを使うだけでクーポンによる割引が適用される。店舗側のレジで店員が特別な処理を行う必要がないのも特徴だ。従来の紙のクーポンとは異なり、クレジットカードなどの情報をもとに「ほんとうに来てほしい顧客にターゲットを絞って、適切なタイミングでデジタルクーポンを届け、来店をうながす」(TISの寺本英生・アドバンストソリューション事業統括部長)ことが、より容易に行えるようになる。

TISの寺本英生・アドバンストソリューション事業統括部長(左)と同統括部の溝口由佳氏

 「Goodeal!」ブランドを考案したTISアドバンストソリューション事業統括部の溝口由佳氏は「英語の“お買い得だね!”という意味からブランド名を思いついた」と、主な販売ターゲットである流通・サービス業を強く意識した。

「Goodeal!」サービスのイメージ

 プレセールスの段階では、とくにクレジットカードの利用頻度が高いとみられる訪日外国人向けの販売促進策として「流通・小売業ユーザーからの引き合いが強い」(寺本統括部長)という。小売業界では、2020年の東京五輪に向けた訪日外国人向けの施策を強化する動きが活発化しており、こうした潮流に乗ることでTISでは向こう3年で、「Goodeal!」関連の事業で年10億円規模の売り上げを目指す。(安藤章司)

「Goodeal!」のロゴ