ITホールディングスグループのTIS(桑野徹会長兼社長)は、米国のSimplyTapp(シンプリータップ)、タイのPromptNow(プロンプトナウ)と、アジア太平洋地域におけるモバイル決済事業で協業すると発表した。

 3社は、近距離無線通信(NFC)の新技術である「HCE(Host Card Emulation)」をベースとして、主なビジネスターゲットは、金融機関やクレジットカード会社、小売企業、鉄道・航空企業などの決済カード発行事業者を想定している。

 HCEは、NFCを使った非接触決済の新技術で、特別なハードウェア(専用のセキュアチップ)を必要とせずに、スマートフォン上でクレジットカードの動作を擬似的にエミュレーションする。従来型のセキュアチップを使う方式よりも簡単、かつ低コストで実装できる点が大きな特徴だ。

 本協業では、SimplyTappがHCE技術を提供し、PromptNowがモバイルへの実装技術を担当。TISがサービスの基盤となるデータセンターやクラウド技術をもち寄るかたちで、HCEを活用した新しいモバイル決済事業をアジア太平洋地域で広く展開していく方針を示す。