シスコシステムズ(シスコ、鈴木みゆき社長)は4月6日、記者会見を開き「Cisco Start」ブランドにクラウドサービスを追加すると発表した。今回、シリーズに追加する製品は、Web会議システム「Cisco WebEx」と、クラウドWebセキュリティ「Cisco クラウドWebセキュリティ(CWS)」。Startシリーズのハードウェアとセットにして特別価格で提供する。中小企業の課題の一つである人材不足をテレワークによって解決し、魅力ある職場環境の整備・構築の支援を目指す。販売は従来同様パートナー経由で行う。キャンペーン適用時の参考価格として、WebExは年間1ライセンス25ユーザーの通常購入参考価格を8万7000円としているが、今回のキャンペーンでは1ライセンス3万7900円で提供する。販売は2ライセンス、7万5800円から。CWSは1ライセンス3980円で25名以上から。販売目標数などは明確にしていない。

 WebEXは簡単にWeb会議ができるコラボレーションツールで、ブラウザのほかiPhoneやiPad、Androidを通して、場所や時間を問わずにWeb会議が実施できる。CWSはStartルータをクラウドに接続する際に端末・デバイスを守るクラウドベースのセキュリティサービスで、評価の低いWEBサイトの自動遮断やダウンロードファイルのウイルスチェックなどを行うことができる。

 今回の発表では、Startシリーズのポートフェリオ拡充のほか、Cisco Startルータ「Cisco 841ルータ」にアプリケーションの可視化、ブロック機能の追加を発表。セキュリティの強化と管理負担軽減を目指した。日本の中小企業向けの機能拡充となる。

 同時に販売支援体制の更なる強化のため、「Cisco SMBマーケットプレイス」の立ち上げも発表。見積もりから購買判断までをワンストップで支援する。ユーザーの購買プロセスが変化しつつある状況に対応し、購買決定前のプロセスへリーチすることで販売パートナーとエンドユーザーのさらなるつながりを促進する。パートナー独自のプロモーション情報なども提供できる。現在はマーケットプレイスに8社のパートナーが名を連ねており、各都道府県に1社ほどで、50社のパートナーを目標に参加を募る。

マーケットプレイスの必要性をデータで説明。より多くのパートナーの活用を訴えた。

 会見に登壇した専務執行役員パートナー事業統括高橋慎介氏は、「Startブランドを立ち上げ、次の製品アップデートを待たずにマーケットトレンドを捉えた迅速なリカバリショットや、全国10拠点でのキャラバンの実施を通し、製品開発と販売支援体制の強化を行ってきた。発表当初は60社だったStartシリーズのパートナーが現在935社になるほど高評価をいただいており、中小企業への積極性という意味で今までとは違うシスコが展開できている」と、Startシリーズの好調をアピールした。

 今回の新サービスについては、「販売パートナーからラインアップの拡充を求める声が多かった。クラウドとしての提供は運営面をシスコがみることになり、販売パートナーの負担の軽減につながる」と自信をみせると同時に、「今回実施するキャンペーンは、簡単、安全、迅速なテレワークの実現、普及によって中小企業の働き方の変革、普及を目指している。従来の半額以下の金額で提供するイメージとなり、より多くの中小企業に導入してほしい」とシスコとしてのStartブランドにかける思いを強調した。本キャンペーンの終了時期は未定。

Startブランドの思いを語る高橋慎介専務執行役員