コンピュータソフトウェア協会(CSAJ、荻原紀男会長=豆蔵ホールディングス社長)のアライアンスビジネス委員会(田中聰委員長=ミクロスソフトウェア社長)は4月12日、今年度第一弾の「第116回アライアンスビジネス交流会」を都内の関東ITソフトウェア健保会館「トスラブ山王」で開いた。当日は、ソフト会社をはじめITベンダーの関係者50人が集まり、パートナーを求めるソフト会社のプレゼンテーションを聴いた。

 冒頭の特別講演として、『週刊BCN』の谷畑良胤編集委員が「最新テクノロジーでITベンダーの何が変わるのか?」と題し、IoT(Internet of Things)やAI(人工知能)などのテクノロジーの現況を解説した後、販売、技術、資本などの提携を希望するモビルス、ログオーシャン、インフィニテック、コガソフトウェアの4社が、自社のプロダクトや強みなどを説明した。

 最初に、企業向けチャット型コミュニケーションツール「Mobiシリーズ」を提供するモビルスが登壇し、自社のサービスを説明した。同社によると、製品メーカーなどのコンタクトセンターに対し、「チャットで応答できないのか」という問い合わせがあったり、企業内でのコミュニケーションツールや職員の安否確認などでテキストや音声でチャットが使えないかなど、ニーズが出てきているという。

モビルスの石井智宏社長

 同社が提供するMobiシリーズは、企業内でチャットを使いたい場合、ゼロから構築せずに導入できるツールで、カスタマイズ性が高い。現在、通信キャリアやオンラインゲーム会社などに導入が進んでいる。同社の石井智宏社長は、「コンタクトセンターと連絡を取り、すぐに回答を求めたい人がウェブサイトにきた時に、サイト上にあるボタンを押すことでオペレータと直接コンタクトできる。Mobi coreというSDKで各社独自のチャット機能を構築できる」という具合に、さまざまな利用シーン、導入例があることを強調した。  続けて、高速ログ解析ツール「EMLoogle」を提供するログオーシャンが登壇した。サーバーやネットワーク上などにあるログは、ビッグデータ時代になってサイズが大きくなってきた。同ツールは、膨大なログを数秒で検索可能な世界最速クラスの能力をもち、独自のインデックスサイズを縮小する技術でシステム負荷を低減するなどの特徴があるという。

ログオーシャンの高久哲良社長

 同社の高久哲良社長は、「一般的なサーバーで1日あたり400GBものログをインデックス化して瞬時に検索可能にする」と話した。導入事例としては、プロバイダで大量のログが発生する会社で使われるケースが多く、例えば、イッツ・コミュニケーションズがメールシステムのログ監視にeEMLooglを利用している。

 次に、ペーパーレス会議システム「Active Web Presentation」を提供するインフィニテックがプレゼンした。同製品は、パソコンやタブレット端末などに入れるアプリが不要で、ブラウザさえあれば使えるクラウドサービス。西山康一取締役によれば、同製品は「紙をめくるようにスムーズに画面が切り替わる。発表者の画面と聞く側の画面がスムーズに同期する」と、同製品の特徴を説明した。

インフィニテックの西山康一取締役

 Active Web Presentationを使うシーンとしては、営業ツールとして大量の資料をタブレット端末で顧客に案内できるほか、「ディスカッションモード」という機能を使って、会議での意見を同時に書き込みができる。同製品は、マルチデバイスでマルチOSであるため、端末を問わずブラウザさえ動けば使える。

 最後に登壇したシステム開発のコガソフトウェアは、小型カメラ(Kinect)とパソコンだけで簡単に人の体の歪みを計測できるシステム「ゆがみチェッカー」を紹介した。特定健診受診率が上がらないなかで、こうした「無関心層」に興味をもってもらうため「短時間で精度が高く、おもしろく健康に関する情報を提供すること」(藤崎淳矢・研究開発部長)を目的に、同システムを開発した。

コガソフトウェアの藤崎淳矢・研究開発部長

 同システムは、赤外線を内蔵した小型カメラ(Kinect)と独自に開発したソフトをインストールしたパソコンを使って、身体の歪みや将来の体型を解析できる。カメラの前で足を上げたり、横に移動したり簡単な動きをすると、筋肉が硬くなっている場所が判明し、脂肪がつきやすい部分などがわかる。「その解析結果にもとづき、トレーニング方法を提案する」(同部長)などの利用方法があり、医療やフィットネスクラブ向けへの提供を拡大したいという。