ディー・ディー・エス(DDS、三吉野健滋社長)は12月5日、新たにAI技術を用いた指紋検索エンジンを開発したと発表した。主力製品である多要素認証統合プラットフォーム「EVE MA」に搭載し、同日に提供を開始した。

 従来、同社ではハイブリッド指紋認証方式として、独自の認証方式である周波数解析方式とマニューシャ方式を組み合わせた認証エンジンを開発し、主に「1対1」による指紋認証を提供してきた。今回、このハイブリッド指紋認証方式とAI技術であるディープラーニングの手法を組み合わせることで、N個の指紋が登録された指紋データベースから本人の指紋を検索照合する「1対N認証」の高速化を実現した。

 新たな指紋検索エンジンは、従来のEVE MAに「IDレス指紋認証プラグイン」として機能追加し、エンタープライズ市場向けに提供を開始する。EVE MAをすでに利用しているユーザーは、必要な台数のIDレス指紋認証プラグインを追加購入するだけで新機能を利用することができる。

 これにより、ログオン時にIDを使わないで指紋認証だけで認証する場合や、複数人で1台のPCを利用している場合など、毎回のID入力を省くことで利便性を大幅に向上する。また、働き方改革により勤怠管理システムなど本人確認のニーズが高まっているなかで「1対N認証」を導入することで、タイムカードやICカードなどの代打ちによるなりすまし問題を解決することができる。

 同社では、新技術のさらなる高速化と高精度化を進め、利用環境の拡大に合わせさまざまな利用シーンへの適用を提案していく考え。