週刊BCNは2月14日、今年第二弾となる全国キャラバン「業界の“今”がわかる!有力商材が見つかる!SIer・リセラーのためのITトレンドセミナー」を、広島市のTKP広島平和大通りカンファレンスセンターで開いた。全国キャラバンは、名古屋を皮切りに今回の広島を含め、1年かけて全国12か所を巡回し、各地域のITベンダーに最新情報を提供する。協賛企業は、NTTデータウェーブ、サイバーソリューションズ、キングソフト、ペンタセキュリティシステムズ、ビーブレイクシステムズの5社。各社はソリューションやサービスを披露したほか、展示ブースを設けて具体的に解説した。

 基調講演では、国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの砂田薫・主幹研究員が「情報革命がもたらすパラダイムシフト」と題し、デンマーク、フィンランド、エストニアなどのIT先進国の事例をもとに、最新デジタルが起こすイノベーションとデジタルトランスフォーメーション(DX)について触れ、日本の課題を考察した。

 砂田主幹研究員は、「技術が革新的でも制度や教育などが成されていなければ、生産性向上や高い効果を引き出すことはできない。日本では、学校でプログラミングを学ぶことになるのは素晴らしいことだ」とした上で、北欧諸国は、子どものころからITを学んでいるため、ITでイノベーションを起こす基礎ができていると述べた。

 米国は、ITで情報革命を起こしているが、北欧には名だたるITベンダーが生まれていない。「ただ、ITの国際イノベーション度で北欧は、米国を越え世界のトップレベル。ITの利活用が進んでいる」と語った。その一つ、デンマークでは、2001年からデジタル化を国レベルで推進した。「行政機関の業務は完全にペーパーレスが実現している。北欧などの政府は、『政府が先進ユーザーである』ということを主眼としている。また、利用者が何を必要としているかを徹底的に追求している」などと語り、具体的な事例を挙げた。
 
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国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの砂田薫・主幹研究員

 協賛会社が登壇する「セッション1」では、NTTデータウェーブの竹内剛・営業部グループ長が「旅費/経費精算・ワークフローソリューション『WAVE225』が経営課題解決に大きく貢献」をテーマに 講演した。竹内グループ長は、「日々の管理間接業務のプロセスに課題を抱えている。その中でも、交通費申請・精算業務での不満が多い」と述べ、効果の出やすい自社製品を紹介した。

 同社の「WAVE225」は、199機能を実装している。その中で「旅費・経費精算機能は、各社の社内規定などに応じ柔軟にカスタマイズできるのが特徴。稟議機能は、ノンプログラミングで稟議書フォームを自動設定できる。オープンソースで開発しているので、自社での保守・運用もしやすい。また、NTTデータイントラマートの『intra-mart』基盤上で構築しているので、ワークフローなどの拡張性が高くシステムを実装できる」と説明した。
 
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NTTデータウェーブの竹内剛・営業部グループ長

 「セッション2」では、サイバーソリューションズの越智義喜・営業部クラウドセールスグループグループマネージャーが、「ランサムウェア、標的型攻撃を根本的に阻止!~話題の最新メールセキュリティで企業の強靭性向上をご提案~」をテーマに解説。標的型攻撃やマルウェアの侵入経路の約8割が不正なメールであると現状を示した上で、国内100団体の自治体に導入した「メール無害化」のソリューションなどについて説明した。

 越智マネージャーは、「日本仕様、日本品質、日本気質を意識し日本にマッチしたメールソリューションを提供している。製品は、オンプレミス製品と、完全停止“0”の稼働実績を目指しているクラウド型で『Σ』とある製品を提供している。とくに注力しているのは、ランサムウェア、標的型攻撃を防ぐソリューションだ。一般的には、入口、端末、出口対策をするが、巧妙になり防ぎきれない。そこで、ネットワーク分離という考え方でウイルスなどを侵入させないようにしている」と、自社のメールソリューション「CyberMail-ST」などを紹介した。
 
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サイバーソリューションズの越智義喜・営業部クラウドセールスグループグループマネージャー

 「セッション3」では、キングソフトの高橋満・WPS事業部ビジネスパートナー Div.ディレクター代行が「コスト削減のカギは、オフィスソフト選定にあり!~定番からの脱却で見える化する「課題」と「解決策」~」と題し、コスト削減に貢献する同社の互換オフィスソフト「WPS Office」などの特徴などを紹介した。

 同社のオフィス製品は、これまで「KINGSOFT Office」という名称だったが、2016年11月、「WPS Office」に変更している。高橋ディレクター代行は、「Microsoft Officeの互換ソフトとして当社のオフィス製品が選ばれるのは、十分な機能と使い勝手のよさを備え、低価格で提供しているからだ。また、Windowsだけでなく、AndroidとiOSのスマホやタブレットでもマルチデバイスとして使える。VBAに関しては、マイクロソフトのAPIでつなぎ対応できる。中・四国エリアは、全国の9%を占め、文教と建設比率が高い」と、国内法人で現在約4000社以上に導入されていることなど、市場環境を含め説明した。
 
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キングソフトの高橋満・WPS事業部ビジネスパートナー Div.ディレクター代行

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