クラウディアン(太田洋社長)は3月16日、東レグループのITを支える東レシステムセンター(田邉裕久社長)に、クラウディアンのオブジェクトストレージ製品「CLOUDIAN HYPERSTORE(HYPERSTORE)」が採用され、2015年に導入以来、安定運用を続けていることを発表した。

 HYPERSTOREは、国内外のクラウドサービスやエンタープライズITの大量データを保存するストレージを構築するソフトウェア製品で、標準的で汎用的なサーバーをハードウェアに使用する。数十テラバイト程度の小規模から始め、データ量の増加とともにハードウェアを追加していくだけでストレージシステム全体の容量を無制限に拡張することができる。そのため、24時間365日間、機械が生成するIoTのデータ、ディープラーニングのようなAI(人工知能)の認識精度を高めるための学習用データ、4k/8kといった高精細・高解像度化する映像や画像データなど、新たに大量生成されるデータを経済的に、長期間、安全に保管する用途に適している。

 東レグループは、研究・開発や製造の過程で膨大なデータを生成しており、増加し続けている。東レシステムセンターでは、それらを確実に保護していくためには、これまで以上にコストパフォーマンスがよい巨大なストレージが必要になると考えていた。複数の製品を比較した結果、クラウドで実績をもつAmazon S3 APIとの互換性が高く、容量に上限がなく、単一障害点のない分散アーキテクチャである点を高く評価し、HYPERSTOREを採用した。

 これまで東レシステムセンターでは、容量制限を設けずに社員のデータを保存できるオンラインストレージのようなファイル共有アプリケーションやファイルサーバーのストレージとしてHYPERSTOREを使い、安定的に運用してきた。また、HYPERSTOREのCRR(クロスリージョンレプリケーション)機能を使い、パブリッククラウドであるAmazon S3にデータを自動複製するDR(災害復旧)対策も同時に実現した。今後は、従来のNASでは対応しきれないAI、IoT、ビッグデータをも扱う共通ストレージ基盤へと利用を拡張していく考え。