NTTPCコミュニケーションズ(田中基夫社長)は、中堅・中小企業向けのSD-WANサービス「Master'sONE CloudWANセキュアパッケージ」の販売を7月5日から始める。NTT東西の閉域ネットワーク網「フレッツ」を使うことで、インターネットを経由しない閉域SD-WANを安価に構築できる。1拠点あたり2万4000円から利用でき、従来型の専用線などを使ったSD-WANサービスに比べておよそ半額に抑えた。フレッツ網を活用して、この価格帯を実現したSD-WANサービスは、国内初だという。

NTTPCコミュニケーションズの田中基夫社長

 SD-WANサービスは、ソフトウェア制御による広域ネットワークサービスのことで、従来のWANに比べて柔軟かつ迅速にネットワークを再構築(制御)できるのが特徴。クラウドサービスとの親和性が高く、「今回のセキュアパッケージは、中堅・中小企業ユーザーが各種クラウドサービスを取り入れる際の“部品”のひとつとして活用してもらいたい」(田中社長)と、クラウドやOffice 365などのSaaS利用を強く意識したサービス構成にしている。
 
三澤響・第二サービスクリエーション部長

 従来のSD-WANサービスでは、「社内拠点間のみの閉域網」と「インターネット/クラウド接続用」の2系統を用意するのが一般的だった。だが、「Master'sONE CloudWANセキュアパッケージでは、フレッツ閉域網1系統で、拠点間とインターネット/クラウド接続用の両方をカバーする」(三澤響・第二サービスクリエーション部長)ことで、価格を抑えた。

 販路は、中堅・中小企業市場に強いSIerなどで、実際はそのSIerが手がけるクラウド/IoTサービスなどに同SD-WANサービスを組み込んで販売してもらうケースが多くなるとみる。向こう3~5年で全国4~5万拠点への販売を見込んでおり、1ユーザー企業あたり10~20拠点がボリュームゾーンだと想定する。仮に1企業あたり平均15拠点とすると、5万拠点に納入したならば、社数換算では3300社余りとなる見通しだ。