千葉県御宿町が、「離岸流立入検知による水難事故防止と安心・安全な海洋レジャーの町の実現」を目指すIoTサービスの実証実験を今年3月末まで実施した。実証実験には、コニカミノルタジャパンのディープラーニング、MOBOTIX社のネットワークカメラ、バッファローの無線LANアクセスポイントなどが使われた。

千葉県御宿町の海岸

 房総半島の東に位置する千葉県御宿町には、約2kmの美しい砂浜が広がる海岸があり、海水浴やサーフィンエリアとして人気を博している。「離岸流」による水難事故は海岸で大きな問題となっている。離岸流とは、岸から沖へと強く流れる海水の流れのことで、この流れに乗ってしまうと一気に岸から沖へと流されてしまう。日本の海岸線における水難事故の約6割が離岸流によるものとの統計があり、こうした状況を改善するため、千葉県御宿町がIT企業とともに離岸流による水難事故を防止するIoTサービスの実証実験を行った。
バッファローの無線LANアクセスポイント

 プロジェクトでは、海外の定点画像を収集し、AIを使って分析することで、離岸流を検知し、また検知エリアへの人の立ち入りを検知するというもの。これらの情報をリアルタイムにサイネージへの表示と、ライフセーバーのウェアラブル端末へ通知する。検知制度は離岸流検知率が約80%、人の立ち入り検知は約90%の検知率を実現した。

 実証実験は今年3月末で終了したが、御宿町は本年度以降も実験設備の実運用を検討している。