ニュース

スリーエスがソーラー街路灯、自治体などへの導入を目指す

2019/07/14 09:00

 LEDを利用した光源商品の企画、設計、販売を行うスリーエス(島崎宗久代表取締役)は、小型ソーラーパネルの電力だけでカメラを稼働させる技術を搭載したスタンドアローン型の「AIカメラ&アルカスソーラー街路灯」を開発。7月16日から販売を開始する。

AIカメラ&アルカスソーラー街路灯

 スリーエスは世界で初めて小型ソーラーパネルの電力だけでカメラを稼働させる技術を開発。この技術を利用し、防犯のためにAIカメラを搭載した「AIカメラ&アルカスソーラー街路灯」を製品化した。スタンドアローン型なので、導入時に配線工事が不要で導入コストを削減できる。AIカメラが火災・水位・顔認証などの異常を検知。災害や不審者などの異常時のみ録画を行い、管理者へリアルタイムに送信する。本体蓄電池にUSBを装備し、災害時に携帯電話等の電源にも活用できる。
 
LEDで明るく照らす

 一般的な24時間録画機能の防犯カメラでは、24時間録画に必要となる電力や録画容量、全ての録画映像をモニタリングする手間が発生するが、AIカメラ&アルカスソーラー街路灯はこの問題を解決。通常、カメラを稼働させる電力だけでも、畳2畳分のソーラーパネルが必要なところ、今回の製品では、録画データをMPEGの6倍の圧縮技術で送信するため、送信時の電力も最小限に抑えて大幅な省電力化を実現した。充電時間は、晴天時9時間でフル充電が完了し、フル充電からの点灯時間は約60時間(7~10日夜間)。製品寿命は5万時間。

 製品完成後、今年年3月から実証実験を開始。人の立ち入りを制限したい鉄道会社の踏切や資材置き場、ゴルフ場の駐車場、公園、寺、名所などに計100台を設置した。すでに実証実験で利用した鉄道会社、企業、自治体から引き合いがあるという。20年3月末までに1万台の販売を目指す。
  • 1

関連記事

日立システムズと図研ネットウエイブ、防犯・安全対策支援で協業

見守りやおもてなしにも広がる映像データの新たな活用

エッジコンピューティングで日本は覇者になれるのか

日立システムズ、IoTセンサーを活用した見守りシステムの実証実験

カンタンに導入できるパッケージの登場でIoT市場が面白くなる!? もう費用対効果が見込めないとは言わせない

外部リンク

スリーエス=http://www.i-sss.jp/