ダイワボウ情報システム(DIS、野上義博社長)は8月7日と8日の2日間、ICT・IoTの総合イベント「DISわぁるど in 山陰 まつえ」を島根県立産業交流会館「くにびきメッセ」で開催している。

「DISわぁるど in 山陰 まつえ」が開幕

 島根県は、縁結びの神社として有名な出雲大社、八重垣神社などがある。“神々のお膝元”で開催することを受け、今年は「ICTで縁結び ~新時代の幕開け~」をテーマに掲げた。IT機器ベンダーや、地元の大学、自治体など141社・団体が出展。最新トレンドや市場・業界動向、地域にフィットした最新ソリューションを幅広く紹介している。

 展示会場では、セキュリティ、ITインフラ、ネットワーク、教育ICT、ビジネスソフト&クラウドなど11の分野に分けて展示。その中から島根県、鳥取県と山陰地方の取り組みを紹介する「From 山陰」コーナーを設けた。各県の主要ベンダーのほか、島根大学、鳥取大学、島根県立松江商業高等学校/島根県立情報科学高等学校も出展し、産学協働の取り組みなどを紹介している。
「From 山陰」コーナー

 初日の7日は、島根県松江市のIT企業ミックの宮脇和秀社長と、鳥取県米子市のIT企業エッグの高下士良代表がパネリストとして登壇し、フィラメントの角勝CEOをモデレータに迎え、「地域経済活性化 ~今こそ地方創生の時~」をテーマに鼎談を行った。
初日の講演の様子

 地方では超高齢化、人口の現状など多くの課題を抱えている。こうした課題は地方だけのものではなく、今後、日本全国に拡大すると予想されている。地方は「課題先進地域」であり、課題を解決して「課題解決先進地域」になることを目指している。

 こうした状況を踏まえ、山陰のIT企業ではどのように考え、取り組んでいるのかを話し合った。ミックの宮脇社長は、人口の減少がクローズアップされる中、本当に深刻なのが「人材の減少」だという。人材不足を解消するため、「若い人たちを人材に育てる取り組みが重要。人材の育成には、上司や会社の風土などが大きく影響する」と、会社全体で取り組むことが必要だと訴えた。
ミックの宮脇社長

 エッグの高下代表は、高齢者向けの取り組みとしてフレイル予防を事業として取り組み始めたことを紹介。フレイルとは、高齢者が介護が必要な要介護者になる前段階にある体調の不調などを訴える段階。このフレイルを予防し、また改善することで健康な高齢者が増えるという。

 高下代表は、「2年ほど前から東京大学医学部と一緒に健康寿命をどう伸ばすか取り組んでいる」としている。健康な高齢者が増えることで、介護保険の給付を減らし、財政への影響を抑えることができる。こうした取り組みで地域を活気づけたい考えだ。
エッグの高下代表

 DISわぁるど in 山陰では、約2000人の来場者を見込んでいる。また、期間中は松江駅や米子駅から会場までの無料シャトルが運行する。