日本IBM(山口明夫社長)は4月14日、カクイチ(田中離有社長)のナノバブルウォーターとITを活用したアクアソリューション事業で、農業事業者に適確にアドバイスを行うシステムとスマホアプリの構築を支援し、4月に運用を開始したと発表した。

日本IBMとカクイチが行うアクアソリューションの概念図

 今回構築したシステムは、農園やビニールハウスに取り付けたセンサーから収集した照度、湿度、気温、土壌の水分、地中温などのデータを収集・蓄積し、AIで時系列の因果関係を分析する。その分析によって「見える化」された最適な散水のタイミングやバルブの設定をもとにナノバブルウォーターを散水することで、農作物の収穫量や品質の向上を可能にした。

 カクイチでは、このシステムのデータ分析モデル作成に、IBM Cloud上でデータ準備からAIモデル開発までシームレスに使える統合分析プラットフォーム「Watson Studio」を採用した。さらに、分析した結果を表示・管理するためのスマホアプリの構築の発想から構築にわたり、アイデアの創出からPoC・顧客実証実験までをアジャイルに繰り返し、スタートアップのようなイノベーション創出を支援する「IBM Garage」のアプローチを採用し、カクイチの農業のスペシャリストと日本IBMのAIのエキスパートが一体となって実現した。

 日本IBMでは、IBM Cloud、Watsonをはじめとしたテクノロジーと業界に特化したサービスで、カクイチのナノバブル散水を主力にしたアクアソリューション事業を通じて「日本を農業で元気にする」の実現を支援していく考え。