日本IBMは2月8日、セキュリティソリューション専用のショーケースセンター「Cyber Fusion&Innovation Studio(CyFIS)」を本社内に開設したと発表した。IBMとサードパーティーの製品を活用したセキュリティソリューションを顧客やパートナーが体験できる場として提供し、セキュリティ分野での共創を推進する。
Cyber Fusion&Innovation Studio
CyFISでは、「デモ」と「ツアー」の2種類のプログラムを展開する。デモは、エンドポイントセキュリティ強化や情報漏えい対策、OT(産業分野での制御技術)環境向けセキュリティ対策といった企業が抱える課題に対して、IBMとサードパーティーの製品を組み合わせた解決策を提供する。製品を実際に操作しながら、特徴や動きを解説するのが特徴だとしている。現在は12種類のコースを用意。今後も拡充を進めるのに加え、顧客の要望に沿った内容のコースの提供も行う予定だ。
ツアーは、セキュリティに漠然とした不安がある、課題の取組優先順位が定まっていないといった企業に、デモの内容に加えて、具体的なセキュリティ戦略の策定を支援する。現在、20以上のサードパーティー製品と連携しているが、サイバー攻撃の変化や顧客の需要などに合わせて増やしていくとした。
ユーザー企業だけでなくパートナーもCyFISを利用可能で、最新ソリューションの体験を通じて知識を深めることができるとしている。パートナーからのフィードバックを参考に、効果的な協業に結びつくプログラムの開発などにも取り組む。
同社の小川真毅・執行役員セキュリティー事業部長は「セキュリティは難しく、分かりにくいという声が多いため、体験していただく場が必要だと考えCyFISを設立した。お客様、パートナー、サードパーティーベンダーと一緒に最適なセキュリティ対策をつくっていく」と抱負を述べた。
(岩田晃久)