シーエーシーは、2030年度までに全てのSIプロジェクトで生成AIを活用する目標を掲げる。強みとする金融や製薬といった規制業種向けのSIで、関連法規やガイドラインを順守しつつ「AIを使って開発効率を高める知見やノウハウを習得していく」(佐別當宏友社長)とし、開発手法の確立を急ぐ。
佐別當宏友社長(右)と加藤周平サービスプロデューサー
金融や製薬のSIでは、セキュリティーの観点から閉じたネットワークの中で開発を行うなどの制約がある。オンプレミス環境で動作する生成AIといったシーエーシー独自の開発環境を整備していくとともに、開発エンジニアがユーザー企業の上流工程や開発構想の段階から伴走する「前線配置型のエンジニア」の育成にも力を入れる。
具体的には、同社が独自に開発したローコード開発ツール「AZAREA(アザレア)」に生成AI機能を実装した「AZAREA Agent+」を25年11月に投入し、「汎用的なAIコーディングツールでは十分に対応できない規制業種などの分野に応用していく」(加藤周平・プロダクトサービス部サービスプロデューサー)。人材開発では、業種知識と生成AIの両方を理解したフルスタック型の技術者育成に取り組み、ユーザーとともに生成AIを活用した設計や開発、試験、運用を推進できる前線配置型のエンジニアの数を増やしていく。
また、これまで手薄だった中堅・中小企業ユーザー向けSI領域への進出も検討する。親会社CAC Holdings傘下で課題解決型の伴走支援サービス「WithGrow」を手掛けるCAC identityと連携し、「AIを活用して中堅・中小企業ユーザーが求める価格や納期を実現する」ことで顧客の裾野を広げていく考えだ。
(安藤章司)