チェンジホールディングス(HD)は9月16日、記者説明会を開き、AI開発のアウタークをグループ会社化したと発表した。アウタークのAI活用のノウハウを取り込み、開発速度の向上や新規事業創出を加速させたい考えだ。
アウタークは2025年2月設立のAIインテグレーションに強みを持つスタートアップ。AI向けのデータの加工や、RAGの構築といったデータ基盤整備に加え、チャットボットや図面解析、AI-OCR、AIエージェントなど、多様なAIモジュールを組み合わせた提案で実績を持つ。AI駆動開発による高速な実装や顧客支援のノウハウを有する点も特徴だという。
チェンジHDは今後、アウタークの西山瑞生・代表取締役CEOをグループのCAIOに据え、同社が持つAIに関する知見をグループ横断で活用し、既存事業の強化を図る方針だ。具体的には、グループ内向けにAI駆動開発の教育プログラムを展開するほか、新しいAIソリューションを開発する。また、グループの顧客接点を生かし、アウタークのAIソリューションを拡販する。
福留大士 社長
福留大士社長は「アウタークは1期目から売上高8700万円を上げて、黒字となった企業だ。しっかりと営業し、エンドユーザーとのコミュニケーションを重視する姿勢に、技術力の高さだけではない親和性を感じた」と説明した。AIを前提とした開発手法に加え、プロトタイプを用いた営業手法なども含め、グループをAIネイティブにするためのドライバーとしたい考えだ。
また、自治体向け事業において、栃木県那須塩原市と奈良県三宅町で、AIエージェントの活用に向けた実証事業を開始したことも発表した。AIエージェントを適用する業務の選定のほか、運用環境や方法の整備を進め、自治体でのAIエージェント実装の標準化につなげる方針だ。
(大畑直悠)