KDDIは9月29日、AIの活用を支える新しいネットワーク基盤「AccelWaves」構想を発表した。セキュリティー機能と統合して運用できるようにする点が特徴で、2028年度には中核的な機能を用意する。同日、構想の第1弾として米Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)日本法人との連携によるSASE製品「SASEゲートウェイ powered by Palo Alto Networks」の提供を開始した。
KDDI
堀 純二 本部長
構想は中核となる自律型ネットワークサービス「KDDI AccelWaves Network」と、セキュリティーサービスを組み合わせ、企業のネットワーク環境全体を最適化する取り組み。AccelWaves Networkは、通信需要に応じて帯域を自動で調整する「オートフィット」、インシデントが発生した拠点の把握と隔離を迅速化する「オートレスポンス」、AIが運用を担う「オートオペレーション」を実装する予定だ。KDDIの堀純二・ビジネスコア事業本部プロダクト企画開発本部長は「ネットワークの状況を24時間監視する業務から解放する」と説明した。
通信の主な利用者が人間から常時作動するAIエージェントへと変わりつつある中、トラフィック量が急増するタイミングは予想しにくくなっている。また、サイバー攻撃の高度化で運用負荷は高まり続けている。AccelWavesでこれらの課題の解消を目指す。
SASEゲートウェイは、KDDIの広域イントラネットワークとパロアルトの「Prisma SASE」を閉域接続する製品で、閉域網のセキュリティーを強化できるとする。KDDIでは31年度までにAccelWaves事業を単年売上高で1000億円規模としたい考えだ。
米Palo Alto Networks 日本法人
アリイ・ヒロシ 会長兼社長
パロアルトネットワークス日本法人のアリイ・ヒロシ会長兼社長は「AI時代を支えるためのパートナーシップとして、KDDIとともに日本の顧客をサポートする」と意気込んだ。
(大畑直悠)