共挑~飛躍の年~
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| 尾崎嵩 相談役 |
中期経営計画の「共挑(きょうちょう)」の2年目に入った。顧客や当社の社員、ビジネスパートナーと“共に挑戦”することを通じて事業拡大を狙う3か年計画である。経済危機以降、業績が一時的に伸び悩んだが、2010年度(10年12月期)下半期から回復傾向が徐々に現れてきた。2011年は、再び成長軌道に乗せる“飛躍の年”としたい。
業績回復に向けた手は打ったと自負している。その一つは、クラウドコンピューティングへの対応だ。NTTコミュニケーションズの「BizCITY(ビズシティ)」をはじめとする主要なクラウド基盤上でのサービスメニューの体系化を10年7月に発表。これまでも当社は、自社のデータセンター(DC)を使ったオンデマンド型ERP(統合基幹業務システム)サービス「FineCrew(ファインクルー)NX」を独自で開発するなど、業界に先駆けて業務アプリケーションのサービス化に取り組んできた。今後は、BizCITYやIBMのクラウド基盤、Microsoft、Amazonなど多彩なインフラに対応したサービス拡充にも乗り出す。
また、2011年の早い段階で、日本IBMのPower Systems(旧iSeriesや旧AS/400など)ユーザー向けたアウトソーシングサービス「iクラウド」(仮称)の新設や、運用監視サービスセンターの増強、集約化なども視野に入れる。IBMソリューションプロバイダの強みとクラウドサービスを融合させることで、飛躍につなげる。