オービックビジネスコンサルタント(OBC)が、クラウドコンピューティングを本格展開するとの噂が絶えません。昨年9月に発売した「奉行iシリーズ」が、クラウドサービスの“原型”となるインターネット機能を満載しているからです。

 「奉行iシリーズ」では、ユーザー専用マイページの自動表示が可能になり、保守契約状況やサポートセンターへの問い合わせ状況をネットを介してリアルタイムに把握できます。法改正による機能の追加も、ネットからのダウンロードで解決できます。

 ネットを積極利用することで、いちいちサービスマンが状況確認のために顧客先に赴く必要はなくなりました。ところが、OBCは「クラウドは視野に入れている」とはいうものの、慎重な姿勢を崩していません。業界トップがいつクラウドを本格化するのか、一挙手一投足に注目が集まります。

 一方で同社は、カスタマイズを自社で実施することを止めました。従来は、パートナー販社の案件で手の込んだ開発は、自社SEがクライアントに赴き、手ほどきしていました。この作業をすべてSIerに任せて、彼らに力を付けさせ、「カスタマイズ収益」を得てもらう戦略です。これも、クラウド時代に向け、自社のワークロードを減らす「所有から利用へ」の流れなのでしょう。(谷畑良胤)

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オービックビジネスコンサルタント 「奉行iシリーズ」を主力に拡販 IFRS対応の新製品が目玉
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2010.6.14」より