今日のひとことWeb版

自己否定は承知、クラウドにかける

2010/07/23 15:26

 7月1日、マイクロソフトの新年度が始まりました。就任3年目を迎えた樋口泰行社長は、恒例の経営方針説明会に登場。50分間のプレゼンのなかで、強調したのはやはり「クラウド」でした。

 マイクロソフトは、これまでオンプレミス型システム向け製品とサービスをハイブリッドで提供する姿勢を示していました。いわば、どっちつかずの折衷案。「Software+Service」という概念がそれを表しています。

 当然、オンプレミス型システム向け製品の販売を縮小するわけではありません。ただ、樋口社長は「自己否定的な面もあるが、リソースを集中するのはクラウド」と断言。ここまで言葉を強めた会見は過去にはなく、改めてクラウドにかける思いを感じさせました。

 あるマイクロソフトの社員は、「マイクロソフト=クラウドというイメージは、日本は米国より浸透していない」と漏らしています。社名を「日本マイクロソフト」に変え、本社も移転する今年度。いよいよ本気で追撃です。(木村剛士)

【記事はこちら】
マイクロソフト 経営方針説明会で樋口社長が力説 全7000社のパートナーをクラウドへ
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2010.7.23」より
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