今日のひとことWeb版

ど肝を抜くファン社長の一手

2011/07/12 15:26

 2010年、米シネックスが国内大手ディストリビュータの丸紅インフォテックを買収し、12月1日付でシネックスインフォテックに社名を変更しました。国内有数の大手ディストリビュータが外資系企業の傘下に入るのは、極めて異例のことでした。

 それから7か月――。社長に就任した米シネックスの創業者で前会長兼CEOのロバート・ファン氏は、物流機能の内製化や業務効率の改善などに取り組んできました。徐々に改革の成果が出始めています。

 そして7月11日、またしても異例の発表がありました。8月1日付で、ファン社長&CEOが代表権のある会長に就き、執行役員社長&CEOに、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)の松本芳武元執行役員が就任することを明らかにしたのです。大手メーカー出身者が大手ディストリビュータの経営トップに就くことは「前例がないのではないか」と、シネックスインフォテックの担当者は話しています。

 ファン社長が主導する改革は、まさに型破り。吉と出るか凶と出るか、シネックスインフォテックの一挙一動から目が離せません。(信澤健太)

【記事はこちら】
[特報]シネックスインフォテックの新社長に日本HPの松本芳武氏、ファン社長は代表権のある会長へ
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.7.12」より
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