今日のひとことWeb版

大転換期にあるニフティの新トップにインタビュー

2012/07/27 15:26

 かつて私がコンシューマ向けパソコン雑誌の制作を担当していた頃、その雑誌では、インターネット接続サービスの機能・料金比較表を頻繁に掲載していました。

 家庭でインターネット環境をつくるためには、通信事業者とインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)の選定が必要ですが、多い時には30社以上あったISPのサービスを、一つひとつ比較するのはかなりの手間。ですから、複数のサービスを一覧にして簡単に見比べることができるコンテンツは、読者の方々から結構好評でした。ISPの事業も好調だったと記憶しています。

 しかし今、ISPのサービス内容や品質に差がなくなり、価格勝負に陥って単価は下落。また、ユーザーはプロバイダ契約が不要のモバイルデータ通信サービスを契約して、固定インターネット接続回線を敷かない家庭が増えています。インターネットは重要インフラですが、それを支えるISPの接続サービスが斜陽産業化しているのです。

 事態を打開するために、多くのISPが活路を求めているのがクラウドです。多くのユーザーのインターネット接続を実現するIT基盤の構築・運用技術とノウハウをクラウド事業に移植し、新たな収益源にしようと目論んでいます。

 その代表が、ニフティです。大転換期にあるISPの老舗の新社長にインタビューしました。(木村剛士)

【記事はこちら】
ニフティ 三竹兼司社長「『ニフティクラウド』を重点的に伸ばす」
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.7.27」より
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