小川直也さんのジャイアン役が見事なまでにハマっているトヨタ自動車のCM「実写版ドラえもん」。シリーズのオンエアから1年以上がたち、お茶の間でもすっかりおなじみです。

　「ドラえもん」を起用したのは「夢のクルマをつくる」というトヨタの意思表示でしょうが、昨年、「プリウスPHV」の発売とともにサービスを開始したSNS（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）の「トヨタフレンド」は、その具体的な一歩といえるかも知れません。

　ユーザーとメーカー・販売店、ユーザー同士をつなぐのはもちろんですが、おもしろいのはクルマがユーザーと会話することです。M2M（マシン・トゥ・マシン）技術を駆使して、充電状況や点検が必要になる時期などの車体に関する情報を教えてくれるほか、タウン情報や天気などの質問にも答えてくれます。

　先週、東京ビッグサイトで開かれた「クルマのITソリューション展」の特別講演では、「トヨタフレンド」をトヨタと共同で構築したセールスフォース・ドットコムの前田和彦常務執行役員が、自動車産業でのソーシャルサービスの可能性について熱弁を振るいました。「夢のクルマ」がつくりだすIT業界の「夢」を期待を込めて注視してまいります。（本多和幸）

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クルマのITソリューション展、クラウド型M2Mなどに注目が集まる