今日のひとことWeb版

パートナーがクラウドを拡販

2013/04/16 15:26

 2013年度は、SMB(中堅・中小企業)のIT支出が増えそうです。調査会社のIDCジャパンによれば、従業員規模999人以下の企業を対象にした調査で、2013年度、IT支出予算を「増やす」企業の割合は39.7%。「減らす」の17.1%を大幅に上回る結果になりました。

 IT業界にとっては明るいニュースです。しかし現実として、SMBの財布の紐が緩くなりそうだと感じている業界関係者はどれほどいるのでしょうか? SMBは、ITへの投資、とくにイニシャルコストの大きな負担にはまだ抵抗感があるというのが、ベンダーの実感のようです。

 NECが5月に開始するクラウド型ビジネスプレイス「N-town」は、こうした課題を踏まえた新たなビジネスモデルです。「ITへの投資を経営リスクにしてはいけない」というコンセプトの下、非常に安価なSaaSサービスなどを取り揃え、SMBの経営層に直接導入を訴求します。

 注目すべきは、これをパートナー経由で売ろうとしていること。単価の安いクラウドサービスは、SMBのニーズはあってもパートナーのうまみが少ないので、販売チャネルをどのように構築するかが大きな課題でした。

 従来型のシステム提供から脱却し、パートナーとともにクラウドサービスで新たなストックビジネスの世界をつくろうとしているNECの取り組みを取材しました。(本多和幸)

【記事はこちら】
NECの新たなSMB向けビジネスモデル クラウドサービスをパートナー経由で販売 互恵関係を構築して主導権を握る
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.4.16」より
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