今日のひとことWeb版

中国サービス産業の未来

2013/05/30 15:26

 6月1日まで、中国・北京で中国のサービス商材の見本市「中国(北京)国際服務貿易交易会(京交会)」が開かれています。国を挙げての一大イベントで、中国全土からサービス関連の業界団体・企業が集まり、政府幹部や外国企業を招いてのパネルディスカッションや勉強会、商談会などを市内各地で開催。大勢の人で賑わっています。

 中国での大規模な見本市といえば、これまで主に物品の交易を主眼に、中国の改革開放を象徴してきた伝統ある広州の「中国進出口商品交易会(広交会)」が有名です。

 これに対して北京の「京交会」は、サービス産業の振興を目的としたもので、今回が第2回。歴史のある「広交会」に比べれば、中国でのサービス産業の振興はまだ始まったばかりであることがうかがえます。

 裏を返せば、中国は「世界の工場」であるだけではなく、国内のサービス産業を本格的に立ち上げて、やがてはサービス商材の輸出にも力を入れていくぞ、という中国政府の姿勢を明確に示すものです。

 日系ITベンダーも、こうした中国政府の狙いに沿った提案によって、これまでなかった類いの案件が獲得できる可能性があります。(北京発:安藤章司)

【京交会の関連記事はこちら】
中国・北京で中国サービス商材の見本市「京交会」開催、コンテンツ産業やスマートコミュニティについて議論
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.5.30」より
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