北斗七星

北斗七星 2014年3月3日付 vol.1520

2014/03/06 15:38

週刊BCN 2014年03月03日vol.1520掲載

▼インド独立の父・ガンディーは、英統治政府にたびたび投獄された。デカン高原西部に位置するプネーのアガカーン宮殿は、その舞台の一つ。現在はガンディー記念館となっている。

▼文教都市として知られるプネーは、今や人口300万を超える大都市。自動車、3輪タクシー、バイクが、クラクションの嵐のなか、渾然一体となって無秩序に道路を流れ、ストリートチルドレンが信号待ちのクルマの窓を叩く。それでも、インドで最も治安のいい都市という評価が聞かれ、日系企業向けの工業団地整備の計画もある。となると、日系ITベンダーにとっても、ビジネスチャンスが見込まれる。

▼2月中旬、インド工業連盟が、プネーで自動車関連企業向けにITコンプライアンスをテーマとするセミナーを開き、このセミナーに参加する機会を得た。「ビッグデータアナリティクスでサプライチェーンを管理する時代になった」とする現地のスピーカーたちの意識に、世界のトレンドとの乖離はない。彼らの熱い語り口と理知的な現状分析に、インドの成長の原動力をみた。かつてガンディーが雌伏した地で、IT産業の商機が生まれている。(霞)
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