日立システムズ(高橋直也社長)とインドのITサービス企業、マイクロクリニックは、2月26日、インドでのITサービス事業の強化を図るために、株式譲渡契約と株主間契約を締結したと発表した。

 日立システムズがマイクロクリニックの株式を約76%取得し、マイクロクリニックの社名を「Hitachi Systems Micro Clinic Pvt. Ltd.」に変更する。今後、日立システムズとマイクロクリニックは、3月末の株式譲渡完了を目指し、手続きを進める。

 日立製作所(中西宏明社長)は、インドをグローバル戦略上の重要地域と位置づけて、日立グループで推進する社会イノベーション事業の展開を加速。インドでの連結売上高を、2015年度までに11年度の約3倍となる3000億円へと拡大することを目指している。こうしたなかで、日立グループの情報・通信システム事業の中核企業である日立システムズは、経済成長著しいインドでのITサービス事業基盤の確保と事業拡大に向けた検討を進めてきた。

 マイクロクリニックは、インドの有力なITサービス企業で、国内の主要都市に合計15か所の事業拠点と約150か所のサテライトオフィスを保有。ITプラットフォームの提供や保守サービスを中心に、幅広いITサービスを提供している。現在、事業拡大に向けて、仮想化サービスやマネージドサービスなどの強化を図っている。

 こうした背景から、日立システムズとマイクロクリニックは、日立システムズがマイクロクリニックをグループ会社化することに合意した。両社は、製品・サービスや技術・ノウハウ、経営リソースを組み合わせて、インド国内の現地企業や日系企業をはじめとする外資系企業に対して、IT機器調達からシステム設計・構築、運用、保守に至るまでのワンストップサービスを提供する。また、インドの日立グループ各社とも連携し、インドでのITサービス事業の拡大を図る。

 日立システムズグループでは、中期経営計画で掲げる15年度売上目標5000億円、海外売上高比率10%の達成に向け、各種施策を展開している。今回の買収によってグローバル事業を強化・拡大し、目標達成を目指す。