今日のひとことWeb版

「y」の飛躍

2014/07/08 15:26

 1932年に米国で発表されたエラリー・クイーンの『Yの悲劇』。『Xの悲劇』から始まるシリーズ第2作で、翌年には第3作『Zの悲劇』が、また翌々年にはシリーズ最終作の『レーン最後の事件』が刊行されています。いずれも隠遁生活を送る耳の聞こえない元シェイクスピア俳優、ドルリー・レーンが殺人事件の謎を解いていくという30年代の米国で流行ったスタイルの本格ミステリで、現在も世界中で多くのファンに愛されています。

 ITベンダーの製品戦略を分析することは、ときに、まるでミステリの謎解きにような難しい作業になります。例えば、IBMのサーバー戦略。IBMはメインフレーム「System z」、x86サーバー「System x」、そして、その間の「y」に当たるミッドレンジサーバー「Power Systems」をもっています。今年1月、利幅の薄い「System x」事業のレノボへの売却を発表して、現在、急ピッチで移行を進めています。

 「x」がなくなったことで、新しい注力商材は「y」、つまり「Power Systems」になります。日本IBMは、今後レノボの営業部隊と連携し、パソコン/x86サーバーの提案の延長線で、「Power Systems」の拡販に取り組みます。『週刊BCN』7月14日号で、日本IBMのサーバー戦略と、それを受けた国産メーカーの動きを記事にしました。IT商材のなかで最もオーソドックスなサーバーですが、日本IBMだけではなく、国産メーカーもサーバーで飛躍を目指しています。(ゼンフ ミシャ)

【記事はこちら】
レノボ x86サーバー事業買収の狙い 楊元慶CEOがイベントで明かす
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.7.8」より
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