組み込みソフトを手がけるSIerにとって、自動車の電子制御ユニット(ECU)は「高嶺の花」でした。カーナビなど「インフォテインメント(情報と娯楽コンテンツの合成語)」系の請け負い開発は盛り上がりをみせていますが、ECUは車載システムの中枢だけに、自動車メーカーによる内製中心で、なかなか外部のSIerに仕事がまわってきません。

 ところが、SCSKの中井戸信英会長は、「OSからじっくりやっていきたい」と、強い意欲を示しています。しかも、自動車メーカーに技術者を常駐させ、人月いくらで下請け仕事をするのではなく、ある程度の主導権をもって請け負い型のビジネスを展開し、将来的には2000~3000億円のビジネスに育てる見通しが立てられるといいます。

 詳細は不明ですが、世界標準のAUTOSAR(オートザー)など、ECUのオープン化がヒントなのかも知れません。「高嶺の花」を手にする策があることを示唆している以上、今、ECU領域に何か大きな変化が起きようとしていることは間違いなさそうです。(安藤章司)

【記事はこちら】
<ビジネスシーンを変える最先端キーワード ウェアラブル>第10回 熱い視線注ぐ組み込み業界 ITRON適用の有望分野
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.5.21」より