昨年まで流行っていたSMAC(ソーシャル、モバイル、アナリティクス、クラウド)ですが、NTTデータの岩本敏男社長は、「世界では、もう誰もSMACなんて言っていないよ」と話しています。じゃあ、今は何と言われているのかと問うと、「Digital(デジタル)でビジネスをトランスフォーメーション(変革)する――」なんだそうです。
SMACに比べれば、若干、平凡な言い回しのような印象ですが、ここでいう「Digital」とは、SMACはもちろん、オムニチャネルやIoT、AIなど、注目の技術をすべて含めたキーワードと位置づけているとのこと。
世界42か国、約180都市に拠点を展開し、もはや国内社員より海外社員の数が多くなったNTTデータの岩本社長が、自らも積極的に海外の顧客まわりに出かけた結果、そう言うですから説得力があります。
実は、NTTデータのライバルでグローバル大手のタタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)日本法人のアムル・ラクシュミナラヤナン社長も、昨年まで言及していた「SMAC」を一蹴して、今は上述のような文脈で「Digital」と話していることからも、2016年に向けてのキーワードであることが裏付けられそうです。
そういう私は、つい昨日まで知ったかぶって「SMAC」と連呼していたクチですので、(いくらバズっぽい言葉でも)内心忸怩たるものがありますが……。(安藤章司)
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NTTデータ イントラマート、上海でパートナー会を開催、中国・APAC地域のユーザー数は150社超え メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.11.26」より