新年も今日で6日目。少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。本年も『週刊BCN』ならびに『BCN Bizline』をよろしくお願いいたします。

　私のお正月はというと、休めるときに少しでも休もうと思い食事の準備も超手抜き。早くも元旦から、近所のピザ屋さんにインターネット経由でピザを注文してしまいました。宅配を頼むとピザ1枚もけっこうなお値段ですが、ゴロ寝をしながらスマートフォンで調べてみると、クーポンなどの割引制度を駆使すると意外に安く食べられることがわかったのです。

　ピザを注文するのは数年ぶりでしたが、トッピングや生地の種類をきめ細かくカスタマイズできたり、注文したピザがいつ焼き上がるかを画面上で知らせてくれたり、待ち時間のヒマをつぶすゲームができたりと、ピザ屋さんのシステムの進化には驚かされるばかり。わかりにくいメニューを電話で伝え、空腹のストレスに耐えながらでき上がりを待っていた時代とは全然違います。ここまで便利で楽しいと、「味以上にアプリケーションのできがピザの売り上げを左右する時代がやってきた」と言われても納得してしまいそうです。

　もちろんピザがおいしくなければお店はつぶれてしまうと思いますが、どの店に注文しようかなと迷ったとき、アプリケーションが顧客の背中を強く押してくれるのは間違いありません。画面上に光るリピート客用割引クーポンをみて「今度の週末もピザが食べたいな」と思っている私は、すっかりアプリケーション経済の仕組みのなかに取り込まれてしまったようです。（日高彰）

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