増え続けるユーザー企業のデータを誰が預かるのか――。ITベンダーによるデータの奪い合いが過熱しています。

 これまでは、ユーザーの「IT投資」獲得にしのぎを削ってきたITベンダーですが、最近は「ユーザーのデータが集まる仕組みをつくれば、IT投資は後付けでも構わない。データを獲得することでIT投資もくっついてくる」(ITベンダー幹部)と、考える傾向が強まっているようです。

 確かに、IoT/ビッグデータ、AI(人工知能)は、ユーザーが持つあらゆるデータを集めて分析し、企業活動の競争力を高めるためのツールなので、データがなければIoTもAIも役に立ちません。

 見方を変えれば、データさえ集めることができれば、サーバーやストレージ、ネットワーク、IoTプラットフォーム、AIエンジンなど、あらゆるものが売れる余地が広がる。こうした観点から、データ・オリエンテッド(データ本位主義)への移行に勢いがつくのも、自然な流れなのかも知れません。(安藤章司)

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メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.10.20」より