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大連と日本の連携

2016/11/28 15:26

 中国に代わる新たなオフショア開発の拠点として、東南アジアの新興国が注目を集めるようになって久しい。しかし、経済成長は著しいものの、インフラ整備が十分でなかったり、日本語人材が不足していたりと、ビジネスを展開していくにはまだまだ課題が多いようです。

 一方で、日本との関係が深く、これまで「アウトソーシングの聖地」として栄えてきた中国・大連では、経済環境の変化を背景に、従来型ビジネスモデルから脱却しようとする動きが本格化。ソリューション開発や新技術の活用によって、日中の新たな協業のあり方を模索しています。

 日本企業の中国事業の縮小・撤退などが話題になることもありますが、先月、東京で開催された「日中連携懇談会」では、両国のIT企業が大勢参加して活況を呈しており、互いにまだまだ協業を求めているのだと感じました。日中IT企業の連携がどのように発展していくのか、今後も注視する必要がありそうです。(前田幸慧)

【記事はこちら】
中国・大連のIT産業 対日ビジネスは新たな段階へ 高付加価値ビジネス、協業モデルづくりに動く
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.11.28」より
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