NTTデータや野村総合研究所など大手SIerは、海外SIerとのM&A(企業の合併と買収)に積極的です。こうしたなか、TISの海外M&Aの方法は、少しアプローチが違うようです。

 TISは主に、ASEANのSIerを対象に資本業務提携を行っています。そして、提携先との協業によって目論み通りの収益が得られるようであれば、この成果を交渉材料に先方の株主を説得。出資比率を増やして、段階的に関係を強める方式を取っています。この7月、TISは28%出資しているインドネシアの上場大手SIerの転換社債型新株予約権付社債を取得。両社は協業関係を一段と深めています。

 海外M&Aは、見込んでいた収益が得られなかったり、うまく相乗効果が出せなかったりするリスクが大きい。TISは、このリスクを最小化するため、収益性を見極めながら、時間をかけて海外SIerのグループ化を進めているようです。(安藤章司)