選択肢が多いことは幸せなのか……。バブル全盛の頃、会社の先輩と議論になったことがあります。私が「選択肢は多ければ多いほうがいい」と主張する一方、先輩は「選択肢が多すぎると人はかえって不幸になる」という考えでした。

 基本的には、選択肢も情報も、多ければ多いほうがいいと今でも思っています。しかし、莫大な情報にさらされて、無数の選択肢から常に正しい判断ができるかと問われれば、考えは逆転します。1000も2000もある分かれ道の前に立つ自分を思うと目が回りそうです。

 そこで、無数の情報を整理するビッグデータ解析やAIの出番です。あふれる情報をふるいにかけ、その時々に必要なものに絞り込み厳選されつくした少数の選択肢が提示できれば、良い選択ができそうな気がします。医療の現場では判断の連続。しかも、人の命がかかっています。目下の大問題、新型コロナウイルス感染症にも、AIを武器に立ち向かう動きが出てきました。(道越一郎)

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