NTTデータの海外ビジネスは「第2（2nd）ステージ」のフェーズへと着実に歩を進めている。同社は数％しかなかった海外売上高比率を15％以上に高めることを「1stステージ」と位置づけ、積極的なM＆A（合併と買収）による海外拠点の整備を推し進めてきた。2012年3月期には、国内主要大手SIerで初めて16.7％と高い水準の海外売り上げを達成し、「1stステージ」を無事クリア。続く「2ndステージ」では、4か年の中期経営計画の最終年度である2015年度（2016年3月期）までに、海外売り上げ比率25％への拡大を目指している。

　中期経営計画の経営指標の一つに、IBMやヒューレット・パッカード、富士通、アクセンチュアに続く世界トップ5入りも同時に掲げている。この実現には、国内ビジネスの伸びだけでは限界がある。NTTデータの岩本敏男社長は、「国内ビジネスを伸ばしつつ、海外も伸ばしていくことで海外比率25％を目指す」と、次の「3rdステージ」以降を見据えて、アクセルを一段と踏み込んでいくつもりだ。（安藤章司）