日本マイクロソフト(樋口泰行社長)、シスコシステムズ(平井康文社長)、ネットアップ(岩上純一社長)、ネットワールド(森田晶一社長)の4社は、「いつ知るの?いまでしょ!! Windows Server 2012+Cisco+NetAppの新機能丸わかりセミナー ~必見!! エバンジェリストが熱く語る仮想化技術とこれからの運用管理~」と題したセミナーを、5月21日に東京、5月28日に名古屋で開催した。3メーカーが新製品の優位性を訴えたほか、それら製品のすべてを取り扱うネットワールドが製品を組み合わせたことによる利点をアピールした。(取材・文/佐相彰彦)

セミナーには多くのユーザー企業やインテグレータが参加した。講演者に鋭い質問で本音を聞く場面もDC向けに進化したサーバー仮想化
クラウドに適したストレージ技術
セミナーの冒頭、まずネットワールドでストラテジックプロダクツ営業部に所属する高田悟氏が挨拶し、「お客様にとって必要な製品と、メーカーが拡販したい製品は異なる。バランスが必要となる」と述べたうえで、「お客様が100社ある場合、100種類の課題がある。当社は、ITに関する多くの製品を取り扱っており、お客様の要望に応えることができる。『ネットワールドスーパー』として、ぜひ知ってほしい」とアピール。セミナーの内容が、ユーザー企業に最適な製品を厳選しており、来場者に有益な情報を提供するものであることを示唆した。
高田氏の挨拶の次には日本マイクロソフトの高添修エバンジェリストが登壇。「クラウドデータセンターのために進化したサーバー仮想化」と題して、Windows Server 2012の新機能について説明した。高添エバンジェリストは、仮想化システムの「Hyper-V」について「2012年の国内仮想化プラットフォーム市場でシェア1位を獲得した」と実績を披露するとともに、他社製品に負けないスペックを実現していることを強調。「Hyper-Vレプリカ」など仮想化市場をけん引する最新機能が搭載されていることを説明したうえで、「改めて当社のインフラ製品に期待してほしい」と締めくくった。
仮想化環境を円滑に運用するにはストレージでも最適な製品を構築する必要があることから、ネットアップの高野勝シニアシステムズエンジニアが「円滑なクラウド基盤の運用を支えるストレージ技術とは?」と題して講演。「データ容量が急増しているなか、ストレージ製品に対して『とにかく止めたくない』『ワークロードを変更したい』『クラウドのテナント単位でIOを制御したい』という要望がユーザー企業のなかで出ている」と説明し、同社のストレージ・プラットフォームOS「DATA ONTAP」の最新版を紹介した。また、Windows Server 2012との連携については、「Clusterd ONTAP 8.2」がファイル共有を実現するプロトコル「SMB(Server Message Block)3.0」に対応し、「SMB3.0によって、ネットワーク上の共有フォルダに、Hyper-Vの仮想マシンやSQL Serverのデータが置けるようになる」と述べた。

(写真左から)ネットワールド 高田悟 氏、日本マイクロソフト 高添修 氏サーバー市場で「UCS」はシェア拡大
製品を組み合わせた利点を伝える
続いて、シスコシステムズの佐藤寛道シニアシステムズエンジニアと赤坂知シニアシステムズエンジニアが、「Windows Server 2012と連携するシスコの仮想化ネットワークソリューション」と題して、同社のサーバー「Cisco Unified Computing System(UCS)」と、ネットワークスイッチ「Cisco Nexus 1000V」の強みを訴えた。佐藤シニアシステムズエンジニアは、「ワールドワイドのサーバー市場で、実は『UCS』は爆発的に売れている。シェア17%で3位を獲得している」と、発売から約2年で上位メーカーへの仲間入りを果たしたことに自信をみせた。UCSは仮想化に最適化されたサーバーであって、導入の手間やミスを大幅に削減することによってコストダウンを実現していることが高実績を上げた理由だという。また、赤坂シニアシステムズエンジニアは「Nexus 1000V」について「全体で一つの仮想的なスイッチを形成する」と説明。加えて、スイッチのネットワーク機能を仮想マシンがもつネットワークカードのNICにまで延長できる「Cisco VM-FEX」との連携によるメリットについても語った。
ネットワールドの高田悟氏は、「すべてを取り扱うネットワールドが語る! 3社の製品の面白さ」と題して、シスコシステムズとネットアップの製品を組み合わせたクラウド基盤「FlexPod」で実現できることを語ったほか、Windows Server 2012と他社製品を比較。「Windows Server 2008と比べものにならないほど進化している。Windows環境でシステムを構築しているお客様にとっては、非常にメリットが高い」と評価した。
最後に、「VMwareとHyper-Vのどちらが連携しやすいか」「EMCとネットアップのどちらがすぐれているか」「UCSは本当に性能が高いのか」など、ネットワールドの高田氏が講演者に対して、本音を語ってもらう質問を投げかける場面もあった。どの講演者も「適材適所」と前置きをしながら、自社製品との連携によるメリットを参加者に訴えて、セミナーは幕を閉じた。

(写真左から)ネットアップ 高野勝 氏、シスコシステムズ 佐藤寛道氏 、シスコシステムズ 赤坂知 氏