【ラスベガス発】米アマゾン ウェブ サービス(AWS、アンディ・ジャシーCEO)が米ラスベガスで現地時間の12月2日から6日まで開催した年次プライベートイベント「AWS re:Invent 2019」では、パートナー戦略のアップデート情報も発信された。

パートナー向けの基調講演で対談するアンディ・ジャシーCEOと
ダグ・イェム ワールドワイドチャネル&アライアンス責任者

 4日、パートナー向け基調講演にメインスピーカーとして登壇したワールドワイドチャネル&アライアンス責任者のダグ・イェム氏は、「パートナーがAWSのビジネス戦略の要。AWSはペースを落とすことなく新しいイノベーションを世に送り出しているが、パートナーとの協力により、それらを新しいビジネスの可能性につなげてきたし、これからもそれは変わらない」と訴えた。一方で、拡大し続けるAWSのサービスをパートナーそれぞれが全てカバーすることは現実的ではなくなってきていることを踏まえ、フォーカスするサービスを絞り、専門性を高めることが重要だとも強調。「絶対的な強みを身につけたパートナー同士が連携することでスペシャルなソリューションを提供している例も増えている」と説明した。

 基調講演の中盤にはアンディ・ジャシーCEOも登場し、イェム氏との対談形式でパートナーへのメッセージを発信した。re:Invent 2019では、3日に行われたジャシーCEOの講演中だけで20を超える新サービスの発表があった。イェム氏はre:Inventでの膨大な新サービスの発表の中から、「パートナーに特に大きな商機をもたらす注目すべきサービスを二つか三つ挙げてほしい」とジャシーCEOにリクエスト。これに応えたジャシーCEOは、「特定のサービス単位でそこまで絞り込むのは難しい」と前置きしつつ、「まずは大量のデータを格納して分析することでビジネスに差別化をもたらす時代になっているため、データレイク、データベース、アナリティクスなどデータ分析にかかわるツールは重要になる。さらには、マシンラーニング、エッジコンピューティングといった領域のサービスも、非常に大きな商機が生まれやすい」とした。

 基調講演では新たなパートナープログラムも発表した。成長フェーズに到達して一定の資金調達も行っているスタートアップ向けに、市場で競合する大企業にも負けない競争力を獲得できるようにAWSが個別に支援していくプログラム「APN Global Startup Program」をローンチ。AWSのサービスを活用したパートナーのSaaSなどについて、可用性やアーキテクチャーの妥当性が検証済みであることを示す「AWS Service Ready Program」も同日開始した。また、SCSKを新たに最上位のコンサルティングパートナーであるプレミアコンサルティングパートナーに認定したことも紹介した。(本多和幸)