日本ヒューレット・パッカード
豊富なラインアップでニーズに対応　SOHO、SMB市場に適したビジネスプリンタラインアップ

■コスト、速度などの課題を解決　ビジネス仕様のインクジェット

　企業のカラー印刷需要が高まる中、SOHOやSMBでは、カラーLBPに代わって導入コストの安いコンシューマ向けのカラーインクジェットプリンタを利用するケースが多いという。

　日本ヒューレット・パッカード（以下日本HP）の挽野元・執行役員は、「家庭用のカラーインクジェットプリンタをビジネスで利用する場合、印刷速度やインクの交換などにかかるランニングコスト、耐久性などに課題を抱えている企業が少なくありません。当社は1984年にインクジェットプリンタを発売し、世界で11年連続インクジェットプリンタシェアNo.1シェアを獲得しています。そのプリンティング技術をビジネスの分野にも活かし、様々な課題を解決したのが『ビジネス・インクジェット』です」と、ビジネス仕様のインクジェットプリンタの必要性を説く。ビジネス・インクジェットは、コンパクトなモバイルプリンタからインクジェットプリンタ、ビジネス複合機まで、顧客の多様なニーズに合わせて選べる豊富なラインアップが揃っているのも大きな魅力だ。

■様々な業種で大量導入が進むモバイルプリンタ

　高い伸びを示すビジネス・インクジェットの中で、特に注目を浴びているのが重さ約2kgのコンパクトかつスタイリッシュなデザインのビジネス・モバイルプリンタである。

　「外出先でも使用できるコンパクトならではの機動力、設置場所に困らない収納性が高く評価され、モバイル用途はもちろん省スペースのデスクトッププリンタとしても活用されています。また、印刷速度はA4カラー最高16枚/分と十分なスピードで、インク交換なしにA4カラーを約450枚印刷が可能です。インクはモバイル用の小容量のものではなく、他のデスクトッププリンタで使用されているカートリッジと同じものを採用しており、低ランニングコストを実現しています。さらに、使用時に片方のインクが切れても、残ったインクカートリッジだけで印刷できるインクバックアップ機能も装備しているので外出時でも安心です。それでいて価格は2万円（税込）以下、1回の充電で450枚印刷可能な大容量バッテリを標準装備するモデルでも2万5000円（同）を切っています。SOHOやSMBから製薬や製造業、官公庁まで、数台から数千台規模で導入が進んでいます」と、挽野執行役員は、モバイル・ビジネスインクジェットプリンタの高機能性と潜在需要の高さを強調する。

　また、熱使用量など環境面からもビジネス・インクジェットプリンタの注目は集まっている。

　「インクジェットは、そのようなメリットを顧客に提案できるツールのひとつとして、SIerやディストリビュータなどのパートナー戦略にも大きく貢献していくと思います」（挽野執行役員）。

■国内プリンタ市場シェア10％獲得に向けて

　日本HPでは、ビジネス・インクジェットプリンタ以外にも、LBPや複合機、インクジェットプリンタ、さらには商業印刷、産業印刷に利用される大判プリンタなど、様々なプリンティング環境に応えるラインアップを揃えている。「大判プリンタは、国内シェアNo.1であり、さらに新製品（Designjet Tシリーズ、Zシリーズ）の投入で攻勢をかけます。また、A6コンパクトフォトプリンタなど、日本市場でも大きな成果を上げているものがあります。LBPやインクジェットプリンタなども今後伸ばしていきたいと思います。プリンティング事業をさらに推し進めるため、組織も改変し、プリンタ製品の営業窓口を一本化して新たなスタートを切りました。日本国内のプリンタ市場トータルでシェア10％を目指します」と挽野執行役員は抱負を語る。

　世界で実績を持つ同社のプリンタは、日本でも多くのビジネスシーンで活用されていくだろう。

日本ヒューレット・パッカード＝http://www.hp.com/jp

[次のページ]