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<IT業界の主要各社が展開する“次の一手”>エレコム 「新型端末の時代」に早めに対応する

2011/10/07 19:55

週刊BCN 2011年10月17日vol.1403掲載

 パソコンの周辺機器やサプライ製品を主事業とするエレコムは、スマートフォンやタブレットといった新型端末の急速な普及を受けて、パソコン以外のデバイスに向けた製品展開に注力している。昨年からスマートフォン/タブレットに適した周辺機器を相次いで投入しており、これら新製品はの売れ行きは「とても好調に推移している」(葉田順治社長)そうだ。

葉田順治 社長
 1986年に大阪で設立されたエレコムは、「PCアクセサリや周辺機器の分野で世界No.1を目指して」(葉田社長)、およそ25年にわたってビジネスを拡大してきた。現在も、海外市場での展開をさらに強めるなど、グループで順調に成長を続けている。だが、「いつか、新型端末の時代がくる」――。そのことを念頭に置いて、葉田社長は市場動向を先読みし、製品戦略面での対策を早めに練ってきた。

 昨年、各社が揃って、スマートフォン/タブレットに力を入れるようになって、新型端末の時代が突然やってきた。当社は、その動きに対応して新しい製品を開発・提供している。われわれは、人間と端末をつなぐさまざまな『マンマシンインターフェース』をビジネスとしているので、ユーザーが使うデバイスの形態が変化しても、当社事業の主軸は今後も変わらない」としている。

 「5年後には、スマートフォンの画面性能など、新型端末のスペックや使い勝手が大きく進化するはず」。葉田社長は、市場の変化はこれからも急ピッチで進むとみており、積極的に新しい事業の開拓に取り組んでいく姿勢をみせている。例えば、「Facebook」や「mixi」などSNSのユーザーが増大して、情報量が飛躍的に増えることに、新たな商機を見出しているという。「データの洪水状態では、ユーザーは情報を処理しきれない。そこで、新しい機器やインターフェースを開発し、必要な情報をセレクトしやすくする製品を投入することによって、ユーザーの情報収集・管理をサポートしたい」としている。さらに、エレコムはクラウド型サービスの提供を検討しているところだ。「新型端末の普及によって、さまざまな端末がつながる『スマートホーム』の時代がいよいよやってきた」(葉田社長)として、関連サービスの提供開始を急いでいる。

 新規事業の開拓に加え、エレコムが成長を図るにあたって着目しているのは、アジア新興国を中心とした海外市場でのビジネス拡大だ。「ここ数年、とくにインドでは中間層人口の増大が進んでおり、それに伴って、巨大なコンシューマ市場ができ上がりつつある」(葉田社長)とみている。エレコムは現時点で、インドではまだ事業を展開していないが、今後、地場企業と連携して共同出資の会社を設立するなど、インドでの事業開始を目指した取り組みを加速している。

 スマートフォンをはじめとした新型端末への対応や海外ビジネスの強化。エレコムは時代の変化に迅速に応えるべく、あらゆる手を打っている。葉田社長は、「さまざまな変化があるからこそ、経営者として、今は非常に興味深く、楽しい時代だと感じている」と語る。

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外部リンク

エレコム=http://www.elecom.co.jp/