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<ユーザーに安心・安全を届ける フィルタリング大特集> #3 ウェブフィルタリングの必要性が高まる

2012/05/10 19:56

週刊BCN 2012年05月07日vol.1430掲載

アルプス システム インテグレーション
No.1ウェブフィルタリングソフトの最新版
新タイプの脅威を防ぐ国産唯一の技術を搭載

 アルプス システム インテグレーション(ALSI)は、ウェブフィルタリングソフトウェアの最新版「InterSafe WebFilter Ver.8.0」を、5月下旬に発売する。「新タイプのセキュリティ脅威への対策」と「処理・操作速度の向上」「フィルタリング精度の進化」を実現するため前版のアーキテクチャを引き継がず、ほぼ一からプログラムを書き直して完成にこぎ着けた。従来の「ウェブフィルタリング」という枠組みに収まらないほどの豊富な機能を装備した最新版の特徴を、今号と次号の2回に分けて紹介する。今回は、被害が多発している新タイプのセキュリティ脅威に対するソリューションにフォーカスを当てる。

全面改良した戦略的最新版

杉本浩信
営業統括部副部長
 ウェブフィルタリングソフトは、業務に不適切なウェブサイトや、不正プログラムが潜んでいるサイト、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアなどに対する従業員のアクセスを制御・監視し、生産性向上と機密情報の漏えい防止に役立てることを目的とするツールだ。「InterSafe WebFilter」は、このカテゴリの市場でリーダーの存在を確立している。これまでに約1080万ライセンスを出荷し、国内ウェブフィルタリングソフト市場で8年連続のトップシェアを獲得している(各種調査機関のデータをベースにしたALSI調べ)。

 杉本浩信・営業統括部副部長は、「ウェブフィルタリングは、以前は業務効率の低下を防ぐためだけに利用されていた。だが、活用範囲が急速に広まっていて、今では機密情報の漏えいや不正プログラム・アクセス対策としても導入されている」と語り、ニーズが高まっていることを実感している。「ウェブフィルタリングではなく、『アクセスマネージメント』という新カテゴリのソフトと位置づけている」とも説明する。

 最新版「InterSafe WebFilter Ver.8.0」は、1年3か月ぶりにメジャーバージョンアップしたタイトルだ。竹内直人・セキュリティソリューション部ネットワークプロダクト課課長は、「前版のアーキテクチャでは、高い処理能力を実現しながらもユーザー企業・団体の要望に応える多くの新機能を搭載することができないと考え、フィルタリングエンジンを一からつくり直した」と説明し、従来よりも重みがあるメジャーバージョンアップであることを強調する。

DBD攻撃を防ぐ唯一の技術

 最新版で強化したポイントは、主に三つある。一つ目が、複数の新機能を搭載しながらも、端末とシステムに負荷をかけない「パフォーマンス」。二つ目が、端末ユーザーが閲覧するサイトと利用するウェブアプリケーションソフトを制御する際に利用する「URLリストの増強」。そして、三つ目が新しいタイプの脅威に対する「セキュリティ対策」である。

 セキュリティ対策の注目点は、「ドライブ・バイ・ダウンロード(DBD)攻撃」を防ぐ機能の搭載だ。DBD攻撃とは、Webサイトにアクセスしただけで勝手にマルウェア(不正なプログラム)をダウンロードさせる攻撃手法のことをいう。複数の手口があるが、とくに今横行しているのが、正規のウェブサイトに不正プログラムを埋め込んで、ユーザーが気づかぬ間に、サイトを閲覧しただけで情報が盗まれるというケースだ。

 仕組みは、不正プログラムを仕掛けた正規サイトに、ユーザーがアクセスすると、リダイレクトして不正プログラムを自動ダウンロードさせ、情報を盗むというもの。不正なプログラムが混じったサイトは、表向きは正規サイトと同じなので、ユーザーは気づかない。パソコンの操作に悪影響もないので、情報が盗まれてもわからないというわけだ。


 ALSIは、この巧妙な手口の攻撃を防ぐ機能を、国産Webフィルタリングソフトとして初めて実装。DBD攻撃で用いられる数千種類の最新コードをもとに不正サイトを自動検出し、DBD攻撃を受ける可能性があるウェブサイトへのアクセスを事前に遮断して情報漏えいなどの被害を防ぐ。杉本副部長は、「ウイルス対策では防ぎきれないセキュリティの課題を、最新版では解決した」と自信をみせる。

 被害が多発しているDBD攻撃から、システムとパソコンを守る唯一の国産ソフト。不正プログラム・アクセス対策ツールとしても十分な機能を備えた。次号では、パフォーマンスの向上とURLリストの増強ほか、機密情報の漏えいを防ぐ機能を紹介する。(つづく)

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「第9回 情報セキュリティEXPO」に出展
 ALSIは、リード エグジビション ジャパンが主催する情報セキュリティ製品・サービスの総合展示・商談イベント「第9回 情報セキュリティEXPO」(東京ビッグサイト)に出展し、「InterSafe WebFilter Ver.8.0」を披露する。専門スタッフが新技術・機能の詳細を説明するほか、デモンストレーションも行う。ブースは東30-32。

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外部リンク

アルプス システム インテグレーション=http://www.alsi.co.jp/