「マイナンバー(社会保障・税番号)制度」の実施を控え、事業者には特定個人情報に対して、これまで以上の安全管理措置が求められている。だが、情報漏えいで大きな割合を占める紙媒体への対策は意外と遅れがちというのが現状だ。その対策として注目されているのが、ICカードによる認証印刷。カシオ計算機では、認証サーバーが不要で、容易かつ低コストでICカード認証印刷を実現できるページプリンタ「SPEEDIA」に、セキュリティモデル「GE5000-SGZ」を追加、企業のマイナンバー対策を強力にバックアップする。

サーバー不要で簡単導入。中小企業にも最適なソリューション

戦略統轄部
システム戦略部
PPR戦略室長 西田 公浩 氏
 セキュアな印刷環境の構築では、これまでにもICカード認証によるプリントが注目されてきた。PCで印刷実行後にプリンタまで足を運び、ICカード認証して目の前で印刷するため、取り忘れ、取り違えなどを防止することができる。

 だが、一般的なICカード認証プリントは、認証サーバーを立てる必要があり、PCへの専用ソフトのインストールなど、コストや手間を考えるとかなりハードルが高かった。

 「カシオが提供するICカード認証印刷の最大の特徴は、サーバーレス。認証プリントに必要な操作も、わずか3ステップと簡素化した。導入コストも大幅に抑制でき、既存のシステム環境を変更する必要もない。認証によるセキュアプリントと通常のプリントも容易に使い分けられるので、中小企業にも最適なソリューションとなるはず」と西田室長は強調する。

 カシオのICカード認証印刷は、同社のページプリンタ「SPEEDIA」のGE6000/5000シリーズにオプションで提供される機能だ。

 PCから送られた印刷データはプリンタのSSDに蓄積され、プリンタに内蔵したICカードリーダーにカードをかざすことで認証し、印刷を実行する。SSD内のデータは一定時間後に自動消去されるため、データの不正使用も防止できる。また、ICカードで認証しないと印刷物が出力されないため、ムダな印刷の削減にも貢献できる。

 ICカードの登録は、プリンタドライバの標準機能として備えており、カードリーダーにかざすだけで登録できる。対応するICカードの規格は、交通系で幅広く採用されているFeliCaと、社員証などに使われているMifareとなっており、認証印刷のためにICカードを用意しなくても対応可能だ。

 カシオでは、印刷ログ管理ソフトウェア「LOGTORY Lite」を無償で提供している。LOGTORY Liteを使用すると、いつ・誰が・何を・どこに・何枚出力したかといった履歴を確実に管理でき、万一の際にも、追跡が可能だ。さらに、GE6000/5000は、コピーすると文字が浮き出る地紋印刷機能を標準搭載している。ログイン名や印刷日時などの情報を反映する地紋にも対応し、情報の漏えい牽制に効果を発揮する。また、印刷物にユーザー名やホスト名などの情報を印刷する機能を備え、不正利用の抑止に貢献する。

 また、認証印刷の応用機能として、プリントが集中する時間帯でも効率よく出力できる『タッチdeプリント』も使用できる。これは印刷データをPC内に保留しておくことで、出力するプリンタを後から選べる機能だ。複数のプリンタを活用しているフロアで、その時空いているプリンタにICカードをかざすだけで印刷できるので、プリントの待ち時間解消に大きなメリットとなる」と西田室長は説明する。

ICカード認証に対応したセキュリティモデル「GE5000-SGZ」の構成

ICカード認証機能セットモデルを発売

 カシオでは、ICカード認証印刷に必要なオプションをセットにしたセキュリティモデル「SPEEDIA GE5000-SGZ」を用意している。5年間という長期無償保証が付いてメーカー希望小売価格は30万6000円と、トータルコストの面でも魅力的なモデルとなっている。

 GE5000は、コンパクトサイズながらカラー・モノクロとも32枚/分(A4横)の高速印刷が可能で、本体耐久100万ページという高耐久性を実現している。バックライト付グラフィックLCDを採用した高精細なオペレーションパネルなど、使いやすさを追求。スリープ時には約0.7Wの低消費電力を実現するなど、エコにも強く配慮している。

 「カシオのページプリンタは、今年4月に発売30周年を迎えた。当社の強みは、プリンタのエンジンやドライバから消耗品までを、カシオグループで一貫して開発していることにある。これまでも革新的な技術を強みに、幅広い特殊紙への対応やセキュアな電子印鑑プリントなどを業界に先駆けて実現してきた。マイナンバー対策に向けて、SPEEDIAのセキュリティモデルGE5000-SGZの簡単導入を訴求していく」と西田室長は力を込める。