幕張メッセで6月11日まで開催されている「Interop Tokyo2010」で、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の海野忍副社長が、「キャリアから見たクラウドの意義」と題した基調講演を実施、通信事業者が提供するサービス型モデル「キャリアクラウド」の優位性を語った。

 海野副社長は、「コンピュータの歴史にともなってネットワークが変わってきている。クラウド時代を迎え、ますますネットワークの重要性が高まっている」と説明。ネットワークの高速化や低料金化、グローバル化などで、ユーザー企業が世界中のアプリケーションを必要な時にストレスなく利用できるようになった。

 これまで通信事業者は回線サービスをはじめ、サーバーのホスティングやVPN(仮想私設網)などのサービスを提供してきた。しかも、国内外でクラウドを支えるネットワーク網を敷いている。ユーザー企業が問題視しているセキュリティに関しては、「仮想ネットワークジェネレータ」と呼ばれるアクセスできるユーザーだけに接続手順を伝える製品をネットワーク網に構築している。

 海野副社長は、「信頼の高いクラウドサービスを活用するべきで、責任のある事業者を選択することが望ましい」としている。そのなかでネットワークを運用する通信事業者がクラウドの活発化に寄与することを訴えた。SaaSに代表されるサービス型のビジネスモデルで迅速に利用できるようになり、「ネットワークを抜きにクラウドを語ることはできない時代」と捉えている。

海野忍副社長