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日本IBM、「ベルメゾンネット」にクラウド・サービスを提供

2010/08/24 10:16

 日本アイ・ビー・エム(日本IBM、橋本孝之社長)のクラウド・サービス「IBMマネージド・クラウド・コンピューティング・サービス(IBM MCCS)」が、千趣会(行待裕弘社長)の運営する総合オンラインショップ「ベルメゾンネット」に採用された。千趣会は、8月から新環境でサービスを提供する。

 千趣会では、2000年に「ベルメゾンネット」をオープン以来、インターネット会員数が年々増加。2009年度は約664万人に達している。女性向け衣料とインテリア雑貨が主力商品で、衣替えの時期や、送料無料などのキャンペーン時を迎えると、一時的にアクセスが集中する特性がある。

 「ベルメゾンネット」の会員が、いつでもストレスなくショッピングできる環境を整備するとともに、IT投資の最適化を図るために柔軟性、拡張性、価格などの要件を総合的に検討し、「IBM MCCS」の採用を決定した。

 日本IBMは、「ベルメゾンネット」を構成するサーバーを中心に、各種社内業務向けサーバーを含む計135台のサーバーを118個の仮想サーバーに集約して「IBM MCCS」から提供する。千趣会では、これによって今後3年間で20%以上のITコスト削減を見込む。

 千趣会は、「ベルメゾンネット」以外のサーバーを2011年12月までに「IBM MCCS」へ移行。新たに構築するシステムも、「IBM MCCS」をベースにコストパフォーマンスの向上を図っていく予定だ。

 「IBM MCCS」は、日本IBMのデータセンターからネットワーク経由でメモリやCPUなどのIT資源を従量課金制で提供するクラウド・サービス。処理する業務の量に応じて基本使用量を随時設定できるとともに、業務量の増加に応じて設定した基本使用量の最大4倍(ベストエフォート値)まで、自動的にIT資源を増加できる。
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